海外FX業者のBigBossでは、「スタンダード口座」「プロスプレッド口座」「FOCREX口座」の計3種類の口座タイプが用意されています。
それぞれ特性が異なるため、各口座の特徴や違いをしっかり理解して、自身の用途やトレードスタイルに応じた口座タイプを選びことが大切です。
この記事では、BigBossの各口座タイプの特徴やそれぞれの違い、用途や目的に応じた口座タイプの選び方を解説します。
公式サイト:BigBoss(ビッグボス) – FX・CFD取引、クイック口座開設
BigBossの口座タイプ3種 比較表
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---|---|---|---|
取引方式 | STP方式 | ECN方式 | CEX方式 |
口座の基本通貨 | JPY, USD | JPY, USD | USD, JPY, BTC, ETH, OMG, QASH, EXC, AXE, XRP, NEO |
レバレッジ | 最大999倍 | 最大999倍 | – |
1lotの価値 | 100,000通貨 | 100,000通貨 | – |
最小ロット | 0.01 (1,000通貨) | 0.01 (1,000通貨) | 銘柄によって変わる |
最大ロット | 50.00 (500万通貨) | 50.00 (500万通貨) | – |
スプレッド | やや広い | 狭い | 狭い |
取引手数料 | – | 往復$9 | 0.4% |
取引ツール | MetaTrader 4 | MetaTrader 4 | FOCREX取引サイト |
FX通貨ペア | 33種類 | 33種類 | – |
貴金属 | 2種類 | – | – |
株式指数 | 6種類 | – | – |
原油 | 2種類 | – | – |
仮想通貨 | 30種類 | – | 8種類 |
最低入金額 | $1 | $1 | $1 |
ボーナス | 取引ボーナス | 取引ボーナス | – |
最適な用途 | デイトレード | デイトレード スキャルピング | 仮想通貨トレード |
取引方式 | STP方式 |
口座の基本通貨 | JPY, USD |
レバレッジ | 最大999倍 |
1lotの価値 | 100,000通貨 |
最小ロット | 0.01 (1,000通貨) |
最大ロット | 50.00 (500万通貨) |
スプレッド | やや広い |
取引手数料 | – |
取引ツール | MetaTrader 4 |
FX通貨ペア | 33種類 |
貴金属 | 2種類 |
株式指数 | 6種類 |
原油 | 2種類 |
仮想通貨 | 30種類 |
最低入金額 | $1 |
ボーナス | 取引ボーナス |
最適な用途 | デイトレード |
スタンダード口座とプロスプレッド口座の共通点
まずは、スタンダード口座とプロスプレッド口座の共通点についてまとめました。
FOCREX口座は、仮想通貨の現物取引に特化している口座なので、ここでは一旦除外します。
最大レバレッジ999倍
スタンダード口座もプロスプレッド口座も、最大999倍という非常に高いレバレッジをかけて取引できます。
簡単にいえば、1万円の手持ち資金で最大999万円分のポジションを持てるということ。国内FXはどの業者も25倍までしかレバレッジをかけられないため、国内とは比にならないレベルのハイレバトレードが可能です。
1ドル=110円のUSDJPY(米ドル/日本円)を取引する場合、1万円の証拠金で約9万通貨の取引が可能となります。
ロスカットレベル20%
強制ロスカットが発動するレベルは、スタンダード口座もプロスプレッド口座も証拠金維持率20%未満です。
含み損が拡大して、取引口座の証拠金維持率が20%を下回った時点で、強制ロスカットが発動します。
ちなみに、XMTradingやGEMFOREX、FXGTなども同様に20%となっているため、海外FXとしては一般的な水準といえるでしょう。
取引量に応じてボーナスが貰える
BigBossでは、取引量に応じてボーナスが貰える「取引ボーナス」が用意されていて、スタンダード口座とプロスプレッド口座どちらも取引ボーナスの対象となっています。
FX通貨ペアを取引すると、1lot(10万通貨)の取引あたり$4のボーナスクレジットを受け取れます。値幅に換算すると、0.4pipsほどのスプレッドを節約できる計算です。
また、仮想通貨ペアを取引すると、$100,000の取引あたり$5のボーナスクレジットを受け取れます。
プロスプレッド口座は1lotにつき$9(0.9pips相当)の手数料がかかりますが、スプレッドがとても狭いので、スプレッドと手数料をあわせた実質的コストはスタンダード口座よりも安くなります。そのうえ、1lotにつき$4(0.4pips相当)が取引ボーナスとして還元されるため、実際の取引コストはかなり安く済みます。
- スタンダード口座:スプレッド−取引ボーナス$4(0.4pips相当)
- プロスプレッド口座:スプレッド+取引手数料$9(0.9pips相当)−取引ボーナス$4(0.4pips相当)
非常にお得な取引ボーナスですが、受け取ったボーナスはあくまでも取引証拠金としてのみ使うことができ、ボーナスをそのまま出金することはできません。
なお、取引ボーナスの対象となるのはFX通貨ペアと仮想通貨ペアのみで、次の銘柄を取引してもボーナスは付きません。
- XAUUSD
- XAGUSD
- HSI
- N225
- NDX
- UK100
- SPX
- WS30
- UKBrent
- USCrude
取引プラットフォームはMT4の一択
取引プラットフォームはMetaTrader 4(MT4)のみ。新たなバージョンの「MT5」には対応していません。
MT4は本来Windowsパソコン向けのソフトウェアですが、BigBossでは独自にMacに対応させたバージョンを用意しているので、Macをお使いの方も安心して利用できます。
また、iOS(iPhone・iPad)やAndroid向けにもMT4アプリが用意されているので、パソコンを持っていない方でもスマホやタブレット一台あれば取引が可能です。
MT4は世界で最も普及しているFXの取引ツールです。2005年にリリースされた比較的古いソフトウェアで、MetaQuotes社は既に開発を終了しているにも関わらず、今でもたくさんの利用者がいます。
2010年には新しいバージョンのMetaTrader 5(MT5)がリリースされたものの、プログラム言語の互換性がなく、MT4向けに作られたインジケータやEA(自動売買プログラム)をMT5に引き継げないという欠点があります。
故にMT4のまま開発を続けるプログラマーが多く、MT5のリリースから10年以上経った今でも、MT4は自動売買トレーダーを中心に支持されています。
スキャルピングやEA取引にも対応
スタンダード口座とプロスプレッド口座はどちらも、スキャルピングやEA取引にも対応しています。
例えば、GEMFOREXの場合、スプレッドの狭いノースプレッド口座ではEA取引が禁止されていますが、BigBossでは口座タイプによって取引方法が制限されることはありません。
スタンダード口座の特徴

スプレッドはやや広い
スタンダード口座は海外FXとしてはごく一般的なスプレッド水準で、USDJPYで1.4pips、EURUSDで1.9pipsほど。
プロスプレッド口座に比べるとスプレッドが広く、スキャルピングにはあまり適していません。
EURUSD | 1.9pips |
USDJPY | 1.4pips |
GBPUSD | 2.1pips |
USDCAD | 2.2pips |
USDCHF | 2.0pips |
AUDUSD | 2.0pips |
NZDUSD | 2.1pips |
取引手数料無料
スプレッドの他に取引手数料は一切かかりません。そのため、取引コストを把握しやすいというメリットがあります。
プロスプレッド口座ではスプレッドと別に取引手数料がかかるため、二重でコストがかかってしまい、トータルコストがわかりづらくなります。
FXとCFDを幅広く取引できる
FX通貨ペアやCFD商品を幅広く取引できるのも、スタンダード口座ならではの魅力です。
- FX通貨ペア:33種類
- 貴金属CFD:2種類
- 株式指数CFD:6種類
- 原油CFD:2種類
- 仮想通貨:30種類
仮想通貨CFDはスタンダード口座のみの取り扱いで、30種類の仮想通貨ペアを最大レバレッジ50倍で取引できます。
プロスプレッド口座の特徴

スタンダード口座よりもスプレッドが狭い
プロスプレッド口座は、その口座名のとおりスタンダード口座よりも狭いスプレッドが強みで、USDJPYやEURUSDなどの平均スプレッドは1.0pipsを切ります。
EURUSD | 0.5pips |
USDJPY | 0.2pips |
GBPUSD | 0.9pips |
USDCAD | 1.1pips |
USDCHF | 0.8pips |
AUDUSD | 1.0pips |
NZDUSD | 0.9pips |
1lotあたり$9の取引手数料がかかる
プロスプレッド口座では、スプレッドが極めて狭く抑えられているかわりに、1lotあたり$9の取引手数料が発生します。
1lotあたり$9を値幅に換算すると、0.9pips相当のスプレッドが上乗せされる計算となるので、実質的なスプレッドは表示スプレッド+約0.9pipsとなります。
例えば、EURUSDだと表示されているスプレッドは平均0.5pipsですが、そこに0.9pips相当の手数料が上乗せされるため、実質的なスプレッドは約1.4pipsとなります。
通貨ペア | 表示スプレッド | 実質スプレッド |
---|---|---|
EURUSD | 0.5pips | 1.4pips |
USDJPY | 0.2pips | 1.1pips |
GBPUSD | 0.9pips | 1.8pips |
USDCAD | 1.1pips | 2.0pips |
USDCHF | 0.8pips | 1.7pips |
AUDUSD | 1.0pips | 1.9pips |
NZDUSD | 0.9pips | 1.8pips |
CFDが取引できない
BigBossのスタンダード口座では貴金属や株式指数、仮想通貨などの多種多様なCFD商品を取引できますが、プロスプレッド口座で取引できるのはFX通貨ペアのみ。
かつてはプロスプレッド口座でもCFD商品を取引できましたが、2021年3月より仕様が変わり、FX通貨ペアのみに絞られました。現在は、CFD商品のチャートを表示させることはできるものの、新規発注ができなくなっています。
FOCREX口座の特徴

仮想通貨の現物取引に特化
FOCREX口座は、仮想通貨の現物取引に特化した口座で、現在は次の10ペアに対応しています。いずれも、レバレッジ取引はできません。
- BTC/USD (ビットコイン/米ドル)
- ETH/USD (イーサリアム/米ドル)
- EXC/USD (EXコイン/米ドル)
- XRP/USD (リップル/米ドル)
- RSVC/USD (RSVトークン/米ドル)
- BXC/USD (BXONEトークン/米ドル)
- TRX/USD (トロン/米ドル)
- ETH/BTC (イーサリアム/ビットコイン)
- NEO/BTC (NEO/ビットコイン)
- TRX/BTC (トロン/ビットコイン)
Webプラットフォーム「FOCREX」
FOCREX口座はBigBossの口座とは別に切り離して管理されており、BigBossのスタンダード口座・プロスプレッド口座はMT4で取引するのに対し、FOCREX口座では専用のWebプラットフォームを使って取引します。
FOCREXのプラットフォームでは、チャートサービスのTradingViewが埋め込まれていて、原則として板取引となるため、bitflyerやbybitなどの仮想通貨取引所と同じような操作で取引が可能。シンプルで使いやすい作りとなっています。
ただ、FOCREXのスマホアプリは用意されていないので、スマホユーザーもWebブラウザ上で取引を行います。
EXコインやBXONEトークンなど売買できる
FOCREXでは、他の取引所では扱っていない仮想通貨をいくつか取り扱っているため、それらの仮想通貨を購入するためにFOCREXの口座を開くユーザーも多いです。
FOCREXでしか取り扱っていない通貨としては、EXコイン(EXC)、BXONEトークン(BXC)、RSVトークン(RSVC)の3種類が挙げられます。
これらのコインはいずれも流動性が低く、積極的におすすめできる銘柄ではないものの、将来性に期待して購入している日本人トレーダーも少数ながら居るようです。
BigBossの口座タイプの選び方
この記事ではBigBossの各口座タイプの特徴や違いについて解説してきました。
最後に、BigBossの口座タイプの選び方についてまとめます。
FXとCFDを幅広く取引するなら「スタンダード口座」
FX通貨ペアとCFD商品を幅広く取引するなら、スタンダード口座がおすすめです。
33種類のFX通貨ペアのほか、貴金属CFD、株式指数CFD、原油CFD、仮想通貨CFDを取引できるので、相関性を利用したさやどりトレードやヘッジ取引にも向いています。
FX取引のコストを抑えるなら「プロスプレッド口座」
FX取引におけるスプレッドと取引コストを抑えるなら、プロスプレッド口座がおすすめです。
プロスプレッド口座では、スタンダード口座よりも格段にスプレッドが抑えられています。スプレッドとは別に1lotあたり$9の取引手数料がかかってしまうものの、スプレッドと手数料を加味した実質スプレッドはスタンダード口座よりも安上がりとなります。
また、プロスプレッド口座でもスタンダード口座同様に1lotあたり$4の取引ボーナスが得られるため、トータルで考えるとプロスプレッド口座のほうが得です。
珍しい仮想通貨を購入するなら「FOCREX口座」
FOCREX口座では、いくつかの仮想通貨を現物取引できて、FOCREXでしか取り扱っていないコイン・トークンも存在します。
珍しい仮想通貨へ投資したい方はFOCREX口座を検討してみるのも良いでしょう。
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