2022年4月に日本語サポートを始めたばかりの新興FX業者「Focus Markets」を、総合的な視点でレビューします。
まだサービス開始から日が浅く、ネット上での情報量も少ないので、当サイト管理人が実際に口座開設してみてFocus Markets実力を徹底調査しました。
安全性や信頼性、口座スペック、メリット・デメリットなどを網羅的にまとめました。これからFocus Marketsで取引したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
結論からまとめると、Focus MarketsはFX通貨ペアよりもCFD商品が充実している業者で、特に、仮想通貨から個別株のラインナップが尋常ではありません。なので、様々な商品を幅広くトレードしたい人にはうってつけです。
また、最大1,000倍という高いレバレッジを効かせてFXトレードが可能なほか、スプレッド(手数料)も安いので、短期トレードに最適といえます。
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Focus Marketsの良い評判・メリット
取り扱い銘柄 (仮想通貨と個別株)が多い

Focus Marketsの最大の特徴は、取り扱い銘柄が非常に多いこと。
FX通貨ペアの数こそ45種類と平凡ですが、個別株CFDが663種類、仮想通貨CFDが363種類と、CFD商品がとても充実しています。
個別株CFDは、米国株から英国株、ドイツ株、豪州株まで、幅広く揃っています。スタッフの方にお話を伺ったところ、日本株の追加も検討しているとのこと。
仮想通貨CFDは、100種類を超えるコインをトレード可能で、1つのコインに対して様々な法定通貨建てのペアが用意されています。例えば、BTC(ビットコイン)ペアはUSD, JPY, EUR, GBP, AUD, CAD, MXNの7種類の法定通貨建てで取引できます。
また、貴金属や原油、株式指数など、定番のCFDもひと通り揃っているので、FXのみならず様々な商品を幅広くトレードしたい人にはまさにうってつけの業者といえます。
最大1000倍のハイレバレッジで取引できる
Focus Marketsでは、FX通貨ペアと金・銀・原油を最大1,000倍のハイレバレッジで取引できます。
口座の残高が100万円を超えると、最大500倍へ引き下がってしまうものの、他の海外FX業者と比べるとレバレッジはかなり高めです。
仮にUSDJPY(米ドル/日本円)ペアを1万通貨(0.1lot)取引すると、最大レバレッジ25倍の国内業者だと48,000円ほどの証拠金が必要になりますが、最大レバレッジ1,000倍のFocus Marketsならわずか1,200円ほどで済みます。(※1ドル=120円と仮定)
極度にレバレッジを高めて取引をすると、ロスカットまでの値幅が狭くなり、少し逆行しただけで強制ロスカットにかかってしまう危険性はあるものの、少ない証拠金で大きな利益を狙えるのはハイレバならではのメリットといえます。
また、仮想通貨ペアはBTCとETHペアは最大100倍、その他のペアは最大20倍レバレッジで取引可能。
一部仮想通貨ペアはスワップフリー
Focus Marketsではたくさんの仮想通貨ペアを取引できますが、その中でも特に人気のあるBTC(ビットコイン)とETH(イーサリアム)のペアはスワップポイントがかかりません。
スワップポイントとは、ポジションを日をまたいで持ち越す際にかかる手数料のこと。スワップフリーでポジションを持ち越すことができるため、BTCとETHペアに関しては長期トレードも安心してできます。
超ハイレバでも追証が発生しない
Focus Marketsには「ゼロカットシステム」がすべての口座に対し導入されているため、万が一にも口座残高がマイナスになってしまっても、そのマイナス分をFocus Markets側が補填してゼロに戻してくれます。
ハイレバレッジで取引を行っている際に、相場の急変動に巻き込まれて強制ロスカットが効かなかった場合、口座残高を超えるマイナスが発生してしまう可能性があります。
しかし、口座残高がマイナスになってしまっても、Focus Marketsがマイナス分を補填してゼロに戻してくれます。
ゼロカットのあるFocus Marketsで取引していれば、たとえハイレバトレードに失敗して口座残高を超えるほどの大損をしてしまっても、その時に失うのは口座のお金だけ。
どれほどマイナス残高が膨らんでしまっても、マイナス分は必ずゼロカットされるので追証が請求される心配がありません。
日本国内では、法律によって「業者が顧客の損失を補填する行為」を禁止していることから、ゼロカットを行う業者は一社たりとも存在しません。
マイナス分を顧客へ請求する「追証」という悪魔のシステムがあるせいで、FXで失敗したがために到底払いきれない借金を背負ってしまう人が後を絶たないのです。
このような背景から、年々追証の危険性とゼロカットの重要性が認知されているとともに、ゼロカットのある海外FX業者のニーズが高まっています。
透明性が高いNDD方式
Focus Marketsはすべての口座においてNDD(ノン・ディーリング・デスク)方式を採用しています。
「スタンダード口座」はSTP方式、「Raw口座」はECN方式という、注文の裁き方に多少違いはありますが、いずれもNDD方式に分類されます。
NDD方式とは、ディーリングデスク(ディーラー)を通さない取引方式のことで、トレーダーから流れた注文は業者のサーバー内で自動的に処理される仕組みです。
ディーラーの裁量が介在しないため、トレーダーにとって不利なレートで約定したり、業者によるストップ刈りが行われる心配が少なく、透明性と公平性が高い取引方式といえるでしょう。
全体的にスプレッドが狭い
Focus Marketsのスプレッドは全体的に狭く、デイトレードやスキャルピングにおいても快適に使えます。
手数料がかからない「スタンダード口座」と別途手数料がかかる「Raw口座」のどちらを選ぶかによって、実際のスプレッドや取引コストは異なります。
例えば、USDJPY(米ドル/日本円)ペアの場合、手数料無しのスタンダード口座では平均1.3pips、スプレッドが狭いかわりに手数料が上乗せされるRaw口座では実質0.9pipsという低スプレッドです。
MT4とMT5の両方に対応

Focus Marketsの取引プラットフォームは、MetaQuotes Software社の「MetaTrader」(メタトレーダー)が採用されていて、MetaTrader 4(MT4)とMetaTrader 5(MT5)両方に対応しています。
MetaTraderはFXの取引プラットフォームとしては世界トップシェアを誇り、海外FX業者の多くはMetaTraderを採用しています。
もともとはWindows向けに開発されたMetaTraderですが、Focus Marketsでは独自にMac対応版も配布しているので、Macユーザーの方でも安心して取引できます。iPhone・iPadとAndroidスマホをお使いの方はアプリをダウンロードして使いましょう。
裁量トレードを行うならMetaTrader 5、自動売買を主にやるならMetaTrader 4がおすすめです。
初回入金50%ボーナスあり

Focus Marketsでは、2022年4月20日〜6月30日の期間限定で初回入金50%ボーナスを実施していて、お得に取引を始めることができます。
リアル口座を新規開設して、自己資金を1万円以上入金すると、初回の入金に対する50%のボーナスが付与されます。
ボーナスは最大20万円までもらえるので、初回入金時に40万円を入金すれば満額もらうことが可能です。つまり、40万円以上を入金しても、もらえるボーナスは20万円までとなります。
ただし、口座の有効証拠金がボーナス額を下回ると、ボーナスを失う可能性があると利用規約に記載されているため、いわゆるクッション機能はないと思われます。
キャンペーン参加者の口座の実際の有効証拠金がクレジットボーナス額を下回った場合、キャンペーン参加者は(警告の有無にかかわらず)クレジットボーナスを失う可能性があり、その結果、ポジションが決済される可能性があります。さらに、Focus Marketsは、その裁量でクレジットボーナスと未決済のポジションの一方またはその両方を削除および決済することができます。Focus Marketsは、当社がクレジットボーナスを削除したオープンポジションの決済によって生じるいかなる損失に対しても、一切の責任を負いません。キャンペーン参加者は、常に口座の実際の有効証拠金がこのキャンペーンの下で付与されたクレジットボーナスを下回らないようにする責任を負います。
Bonus Terms – Focus Markets JP
日本語のライブチャット
Focus Marketsは日本人顧客の獲得のため、2022年4月より日本語に対応して、ライブチャットとメールによるカスタマーサポートを始めました。
現在ライブチャットは平日8:00〜17:00限定ですが、近日中に24時間対応予定とのこと。
法人口座対応
Focus Marketsでは、個人名義のみならず法人名義でも口座開設することができます。
個人口座に比べると提出書類が多いため、個人口座を作るよりも手間はかかりますが、年間およそ1,000万円以上稼ぐ方は法人化したほうが税金を安く抑えることができるでしょう。
個人の場合、所得税として所得に対する5%〜45%がかかり、それに加え住民税10%や事業税も収めなくてはなりません。すべての税金を合わせると15%〜55%になります。
一方、法人(資本金1億円以下)の法人税は、年800万円までの所得に対しては15%の軽減税率が適用され、年800万円以上の所得に対しては23.4%の税率が適用されます。加え、法人税に対する4.4%が地方法人税、法人税に対する12.9%が住民税、所得金額に対する9.6%が事業税となり、すべてを合わせると税率は最大で約37%になります。
Focus Marketsの悪い評判・デメリット
レバレッジ1000倍で取引できるのは残高100万円まで
Focus Marketsの最大レバレッジは1,000倍。(前身にあたるANZO Capitalの最大レバレッジは500倍でした。)
しかし、1,000倍で取引できるのは口座の残高が100万円に満たない場合のみで、100万円を超えると最大500倍へ引き下げられます。
一般的な裁量トレード・デイトレードにおいては500倍でも十分ハイレバレッジといえますが、ギャンブル性の高いスキャルピングをする際は、このレバレッジ制限に注意しましょう。
運営歴が浅く信頼性は未知数
Focus Marketsの運営実態はもともとANZO Capitalという名前で運営されており、ANZO Capitalのサービスを半ば引き継ぐかたちで転身しました。
ANZO Capitalの設立は2015年で、それなりに運営歴が長いブローカーです。
ただ、Focus MarketsのサービスはANZO Capitalと全く同じわけではなく、Focus Marketsの設立は2019年と歴史が浅いため、評判はまだまだ未知数といえます。
ロスカットレベル50%と、やや厳しい
Focus Marketsの強制ロスカットレベルは、証拠金維持率50%が基準となります。
口座の有効証拠金が50%を下回ると、損失の大きなポジションから順に強制決済(損切り)が行われ、証拠金がゼロになるのを防ぎます。
一方、XMTradingやGEMFOREX、FXGT、Titan FXなど、他の海外FX業者では証拠金維持率20%がロスカットレベルに設定されていることが多いです。なかには、ExnessやiFOREXのようにロスカットレベルが設けられていない業者も存在します。
他の海外FX業者に比べると、Focus Marketsのロスカットレベルはやや厳しいので、ギリギリまで含み損を抱えることが難しくなっています。
Focus Marketsの口座スペック
スタンダード口座 | Raw口座 | |
---|---|---|
取引方式 | STP方式 | ECN方式 |
口座の基本通貨 | JPY, USD, EUR, GBP, AUD, NZD, SGD | JPY, USD, EUR, GBP, AUD, NZD, SGD |
最大レバレッジ | 1,000倍 | 1,000倍 |
1lotの価値 | 100,000通貨 | 100,000通貨 |
最小ロット | 0.01 (1,000通貨) | 0.01 (1,000通貨) |
最大ロット | 50.00 (500万通貨) | 50.00 (500万通貨) |
スプレッド | 標準的 | 極めて狭い |
取引手数料 | – | $7 (760円) |
取引ツール | MetaTrader 4 MetaTrader 5 | MetaTrader 4 MetaTrader 5 |
最低入金額 | 1万円 | 1万円 |
ボーナス | あり | あり |
最適な用途 | デイトレード | デイトレード スキャルピング |
Focus Marketsの取り扱い銘柄
- メジャー通貨ペア (7種類)
-
AUDUSD, EURUSD, GBPUSD, NZDUSD, USDCAD, USDCHF, USDJPY
- クロス円ペア (11種類)
-
AUDJPY, CADJPY, CHFJPY, CNHJPY, EURJPY, GBPJPY, MXNJPY, NOKJPY, NZDJPY, SGDJPY, ZARJPY
- マイナーペア (27種類)
-
AUDCAD, AUDCHF, AUDNZD, AUDSGD, CADCHF, EURAUD, EURCAD, EURCHF, EURGBP, EURHUF, EURNOK, EURNZD, EURTRY, GBPAUD, GBPCAD, GBPCHF, GBPNZD, NZDCHF, USDDKK, USDHKD, USDHUF, USDNOK, USDPLN, USDSEK, USDSGD, USDTRY, USDZAR
Focus Marketsのスプレッド
Focus Marketsのスプレッドを口座タイプ別にまとめました。
スタンダード口座は平均スプレッドのみを、Raw口座は平均スプレッドに加えて手数料を加味した実質スプレッドも記載しています。
銘柄 | スタンダード口座 平均スプレッド | Raw口座 平均 / 実質 |
---|---|---|
EURUSD | 1.0 | 0.1 / 0.8 |
USDJPY | 1.3 | 0.2 / 0.9 |
GBPUSD | 1.3 | 0.1 / 0.8 |
USDCAD | 1.5 | 0.1 / 0.8 |
USDCHF | 1.2 | 0.4 / 1.1 |
AUDUSD | 1.0 | 0.2 / 0.9 |
NZDUSD | 1.1 | 0.4 / 1.1 |
EURJPY | 1.1 | 0.1 / 0.8 |
GBPJPY | 1.8 | 0.5 / 1.2 |
AUDJPY | 1.2 | 0.6 / 1.3 |
Focus Marketsの入金方法
Focus Marketsが用意している入金方法は以下のとおり。
入金方法 | 最低入金額 | 最大入金額 | 手数料 | 反映時間 |
---|---|---|---|---|
クレジットカード デビットカード | 1万円 | 50万円 | 無料 | 即時 |
bitwallet | 1万円 | $10,000 (100万円) | 無料 | 即時 |
海外銀行送金 | 1万円 | – | 送金手数料 | 2〜5営業日 |
BTC※ | 1万円 | – | 送金手数料 | 即時 |
USDT※ | 1万円 | – | 送金手数料 | 即時 |
最も手軽に入金できる方法はクレジットカード・デビットカード。Focus MarketsはVISAとMastercardでの決済に対応しています。
また、海外FXでは定番のEウォレットサービス「bitwallet」にも対応しているので、既にbitwalletアカウントをお持ちの方ならスムーズに入金が可能です。
現在は日本の銀行からの国内送金には対応していませんが、スタッフの方に伺ったところ近日中に対応予定とのこと。今後、入金方法の拡充に期待したいですね。
Focus Marketsの出金方法
Focus Marketsの出金方法は以下のとおり。
出金方法 | 手数料 | 反映時間 | 利益分出金 |
---|---|---|---|
クレジットカード デビットカード | 無料 | 数日〜2ヶ月 | |
bitwallet | 無料 | 1営業日 | |
海外銀行送金 | 受取手数料 | 2〜5営業日 | |
BTC | 無料 | 1営業日 | |
USDT | 無料 | 1営業日 |
基本的には入金方法と同じで、基本的には手数料無料で出金できます。
ただし、海外銀行送金で引き出す場合は、リフティングチャージや被仕向手数料を顧客側が負担することとなり、1回の送金でおよそ2,500円〜5,000円差し引かれて着金します。
クレジットカード・デビットカードで出金できるのは、同じカードで入金した額が上限となるので、注意が必要です。カードで出金しきれない分は、その他の方法で引き出す必要があります。
Focus Marketsを使うべき人とは
この記事ではFocus Marketsのレビューやメリット・デメリットを詳しくチェックしてきました。最後に、記事の内容を振り返ります。
Focus Marketsは、FXのみならず仮想通貨や先進国の個別株までトレードできる業者で、様々な市場を幅広く扱いたい人にとっては最適といえます。仮想通貨ペアを300種類以上、個別株を600銘柄以上も取り揃えている業者は珍しいです。
また、通常のFXトレードにおいては、最大1,000倍というレバレッジの高さに加え、スプレッドの狭さを享受することができます。
日本語サポートの質は高く、ライブチャットやメールサポートの対応も非常に丁寧かつスピーディーなため、FX経験が浅い人や、英語力に自信がない人でも安心して使うことができるでしょう。
前身のANZO Capitalよりも大幅な進化を遂げているFocus Marketsですが、唯一注意すべきは運営歴の短さです。
日本語サポートを開始したのが2022年4月で、まだまだ運営歴が浅く、ネット上での評判・口コミもまだゼロに等しいことを考えると、メインの業者として使い込むには不安が残ってしまうのも事実。
- 最大1,000倍のハイレバレッジで資金効率の良いトレードをしたい人
- 低スプレッドでスキャルピングしたい人
- FXのみならず、仮想通貨や個別株を幅広くトレードしたい人
- 追証が発生しない環境で安心してトレードしたい人
- 英語力に自信がないため、手厚い日本語サポートを受けたい人
逆に、Focus Marketsを使わないほうが良い人の特徴をまとめると次のとおり。
- 運営歴の短さを気にする人
- ロスカットぎりぎりまでポジションを持ちたい人 (証拠金維持率50%で強制ロスカットされるため)
- 信託保全のある環境下で多額のハイレバトレードをしたい人
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