海外FXのFXGTでは、一人で複数のリアル口座を持つことができます。
この記事では、FXGTで追加口座を作る方法や、複数の口座を賢く使う方法について解説します。用途やトレードスタイルに応じて使い分けできる便利なシステムなので、ぜひ有効活用してください。
公式サイト:FXGT┃業界初のハイブリット取引所
FXGTの追加口座(複数口座)とは?
国内のFX業者では追加口座を作ることはできず、一人につき1口座が原則となっていますが、海外FXでは追加口座を作れるのが一般的。
FXGTでも、一つのアカウント内で複数の口座を持つことができ、これを「複数口座」や「追加口座」と呼びます。
追加口座を開設する際に、口座の基軸通貨や最大レバレッジを設定できるので、用途やトレードスタイルに応じて使い分けてみましょう。
FXGTではライブ口座を開設する際、身分証明書と住所確認書類をアップロードして口座の有効化を行う必要がありますが、追加口座を作るときは有効化は必要ありません。
簡単な手続きでわずか1分ほどで作ることができます。
4ステップでわかる追加口座の作り方
FXGTで追加口座を作る方法と、追加口座で取引を始めるまでの流れを4ステップで解説します。
マイページにアクセスできたら、【MT5】の丸いボタンを押してから【口座開設】をクリック。

手持ちの現金・仮想通貨を用いて取引する場合は「ライブ口座」、架空の残高を使ってトレードの練習をしたい場合は「デモ口座」を選びます。
今回の事例では「ライブ口座」を選択。

追加口座の口座タイプを選びます。
FXGTではスタンダード+口座・スタンダードFX口座・CryptoMax口座・ミニ口座・PRO口座・ECN口座の計6種類の口座タイプが用意されています。
- スタンダード+:FXGTの全銘柄を取引できる
- スタンダードFX:仮想通貨なしのFX専用口座
- CryptoMax:仮想通貨特化の口座
- ミニ:1lot=10,000通貨の少額取引口座
- PRO:スプレッドがECNに次いで狭く、手数料無料
- ECN:スプレッドが最も狭いが、別途手数料がかかる

追加口座の基軸通貨を設定します。3種類の法定通貨(日本円・米ドル・ユーロ)と5種類の仮想通貨(ビットコイン・イーサリアム・リップル・カルダノ・テザー)を選べます。

口座の最大レバレッジを、5倍・10倍・25倍・50倍・100倍・200倍・500倍・1,000倍のいずれかから設定します。

MT5のログイン情報が表示され、同じ内容がメールでも送られます。

追加口座を作ったら、資金を入金するか、既存の口座から資金移動させましょう。
- 入金:eWalletに入金後、eWalletから追加口座へ資金移動 (FXGTの入金方法)
- 資金移動:既存のMT5口座から、追加口座へ資金移動
先ほど追加口座を作った際に表示された口座IDとパスワードを用いて、MT5でログインしましょう。6桁の口座IDと、追加口座の開設時にランダムで生成されるパスワードを入力し、取引サーバーは「FXGT-Live」を選びます。

FXGTで追加口座を作るメリット
FXGTで複数口座を使ううえで、気をつけたいポイントがいくつかあります。順に解説していきます。
基軸通貨が異なる口座を使い分けられる
FXGTでは、3種類の法定通貨(日本円・米ドル・ユーロ)と5種類の仮想通貨(ビットコイン・イーサリアム・リップル・カルダノ・テザー)を基軸通貨として選べます。
追加口座を作るたびに、口座の基本通貨を選べるので、基本通貨別に口座を管理することもできます。
基本通貨別に口座を使い分けるメリットは、通貨ペアの損益がわかりやすくなること。口座の基本通貨と通貨ペアの分母を合わせることで、pips辺りの価値と損益を求める際に為替レートを考慮せずに済むため、計算が簡単になります。
例えば、USDJPY(米ドル/円)やEURJPY(米ドル/円)など分母がJPY(日本円)の通貨ペアは、日本円建ての口座で取引することで、pipsあたりの価値と損益がわかりやすくなります。
USDJPYを日本円口座で取引する場合
■pipsあたりの価値:ロット × pips × 1,000円
■損益:(決済レート - 発注レート) × ロット × 100,000円
USDJPYを米ドル口座で取引する場合
■pipsあたりの価値:ロット × pips × 1,000円 ÷ USDJPYの現レート
■損益:(決済レート - 発注レート) × ロット × 100,000円 ÷ USDJPYの現レート
- 日本円建て口座→ USDJPY, EURJPY, GBPJPY, BTCJPYなど
- 米ドル建て口座→ EURUSD, GBPUSD, AUDUSD, BTCUSDなど
- ビットコイン建て口座→ETHBTC, XRPBTC, ADABTCなど
低レバレッジと高レバレッジを併用してリスク管理できる
FXGTは最大1,000倍という非常に高いレバレッジが魅力ですが、必ずしも全てのトレーダーにとって1,000倍が最適解とはいえませんし、意図的にレバレッジを引き下げて低リスクなトレードをしたい方も居るでしょう。
口座のレバレッジは、5倍・10倍・25倍・50倍・100倍・200倍・500倍・1,000倍の8段階から選ぶことができ、追加口座を作る際にも設定できます。
最初に500倍のハイレバ用口座を作り、その後に5倍の低レバ用口座を作るといった具合で、レバレッジを口座ごとに決めることで、より確実なリスク管理ができるでしょう。
複数のEA・シグナルを同時稼働できる
MT5では1つの口座で複数のEAを動かすことができますが、EAの注文が干渉してしまう恐れがあるため、「1つの口座につき1つのEA」が原則です。
そこで、動かしたいEAの数のぶん追加口座を作れば、複数のEAを個々の口座で同時に稼働させることができます。
また、シグナルは1口座につき1つまでしか設定できないため、複数のシグナルを購読するならシグナルの数のぶんだけ取引口座を用意する必要があります。
このように、複数のEA(自動売買プログラム)やMQL5のシグナルを同時に動かしたいときも、追加口座は重宝します。
ちなみに、複数口座を同時に使うためには、口座の数だけMT5が必要となるわけですが、一台のパソコンやVPSマシン内に複数のMetaTraderをインストールすることが可能です。
FXGTで複数口座を使うときの注意点
追加口座を作って複数の口座を運用するとき、気をつけておきたいポイントがいくつかあります。
持てるのは同一通貨で8口座まで、計64口座まで
FXGTのMT5口座は、同一アカウントで持てる数に制限があります。同一の基軸通貨で8口座まで、そして基軸通貨は全部で8種類あるので、計64口座まで持てます。
ただし、追加口座を作る際には、基軸とする通貨を既に入金しておく必要があります。例えばビットコイン建ての追加口座を作る場合、予めeWalletへビットコインを入金しておく必要があります。
MT5のログイン情報は口座ごと異なる
MT5のログイン情報は口座ごとに異なります。口座IDもパスワードも全く別のものが発行されるので、MT5で再設定が必要となります。
口座を90日間放置すると、月額$10の手数料が引かれる
FXGTでは、MT5口座を90日間放置すると自動的に休眠口座へ切り替わり、以降は月額$10(約1,300円)の口座維持手数料が発生するのでご注意ください。
なお、維持手数料が引き落とされる時点で残高がゼロの場合は、口座が凍結状態となり、復活できなくなります。口座が凍結してしまった場合は、新たに口座を作らないと取引できなくなります。
ボーナスの二重取りはできない
ボーナスの受け取り状況は口座単位ではなくアカウント単位で管理されているため、複数の口座を持っていても、受け取れるボーナスの額には変わりありません。二重取りはできないことを覚えておきましょう。
例えば、入金ボーナスの受け取り上限が3万円だとして、既存の口座で3万円満額を受け取っていた場合、追加口座を作ってもそれ以上受け取ることはできません。
複数口座間の両建ては禁止
複数口座をまたいだ両建てポジションの保有は、FXGTの規約に違反し、故意に両建てを繰り返すと口座凍結される可能性があります。
両建てとは、同じ銘柄同士もしくは連動性の著しく高い銘柄同士で、買いと売りを同時に保有することをいいます。具体例を挙げると、次のような両建て取引が禁じられています。
- 口座AでUSDJPYを1lot買い/口座BでUSDJPYを1lot売り
- 口座AでUSDJPYを3lot買い/口座BでUSDJPYを0.5lot売り(lotが異なっても両建てにあたる)
- 口座AでAUDJPYを1lot買い/口座BでNZDJPYを1lot売り(相関性の高い通貨ペア同士の両建て)
FXGTで口座をまたいだ両建てが禁じられている理由は、ゼロカットの悪用を防ぐため。経済指標などの相場の急変同時に、レバレッジを効かせた両建てポジションを持てば、一方の口座ではゼロカットで損失を限定しつつ、もう一方の口座では大きなリターンを見込めます。
ただし、両建てが全て禁止されているわけではなく、あくまでも「ゼロカット狙いの両建て」が禁止されているだけです。EAがたまたま両建てポジションを建ててしまった場合など、偶然の両建てが原因で口座が凍結されることはありません。
また、同じ口座内での両建てポジションは問題ありません。
複数アカウントを作ると口座凍結される
FXGTでは、同一人物で複数のアカウントを持つことを禁じています。
メールアドレスを変えていくつもアカウントを作り、ボーナスを何度も受け取るという悪行を防ぐためです。
実際にそのような悪行を働くユーザーが居たことから、FXGT側は複数アカウントの保有を厳しくチェックしています。もし複数アカウントが発覚した場合、利益が没収されたり出金が拒否されたり、最悪の場合は口座が凍結される恐れもありますので、絶対にやめましょう。
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