海外FX業者のXM (XMTrading)は、最大1,000倍のハイレバ取引ができてゼロカット対応、しかもボーナスが豊富していて日本人にも大人気の業者です。管理人自身も5年以上XMでトレードしてきて、XMならではの魅力を体感しています。
しかし、デメリットもいくつか存在するので、メリット・デメリットの両方をしっかり理解したうえで、本当に自分に適した業者なのかを判断しましょう。
この記事では、XMを実際に使ってみた管理人が感じた「10のデメリット」をまとめました。
- XMのメリット・デメリットを正確に知りたい人
- XMに思わぬ落とし穴がないのか、念入りに調べたい人
- ネット上の記事には良いことばかり書いてあって、イマイチ確信を持てない人
公式サイト:XMTrading™ の FX、株式指数、原油、ゴールドとCFD商品
XMを実際に使ってわかった10のデメリットを解説
- スプレッドが広い
- スプレッドが狭い「Zero口座」は手数料が高い
- 法人口座を作れない
- 口座を放置すると使えなくなる
- Eウォレットで利益を引き出せない
- 高金利通貨TRYJPY・ZARJPY・MXNJPYを取引できない
- 残高が増えるとレバレッジ規制がかかる
- ボーナスを出金できない
- 信託保全がない
- ある程度稼ぐと、国内FXよりも税金が高い
1. スプレッドが広い
XMのスプレッドは全体的に広くなっています。GEMFOREXやAXIORYなどの同業と比べても、スプレッドの広さが目立ちます。
スプレッドとは、売り価格と買い価格の差額のことで、スプレッドが広いというのはこの差額が大きいことを示し、コストが増すことを意味します。
XMのスタンダード口座・マイクロ口座でUSDJPY(ドル円)を取引すると、平均1.6pips(1.6銭)のスプレッドがかかります。日本国内のFX業者は0.2pips〜0.3pipsという非常に狭いので、XMでUSDJPYを1回取引すると、国内FXで5〜8回取引した時と同等のコストがかかる計算です。
海外FX業者は国内FXよりもスプレッドが広がりやすいと言われますが、GEMFOREXのロースプレッド口座みたく1pips未満で取引できる業者もあるので、XMもあと少し頑張ってほしい印象は受けます。
2. スプレッドが狭い「Zero口座」は手数料が高い
XMでは、スプレッドが広いスタンダード口座・マイクロ口座とは別に「Zero口座」を提供していて、こちらでは最小0pipsのスプレッドで取引できます。USDJPYやEURUSDのメジャー通貨ペアは平均0.1pipsという狭さで、国内FXをも負かすほど。
しかし、スプレッドとは別に1lot(10万通貨)の取引あたり$10の取引手数料が徴収されます。これは値幅に換算すると約1pipsに相当するため、実質的なスプレッドは1pips前後です。
狭いスプレッド+外付け手数料のECN口座は、XMのほかにもAXIORYやTradeviewなどの業者が提供していて、AXIORYのナノスプレッド口座では1lotあたり$6、Tradeviewでは1lotあたり$5の手数料で済むので、XM Zero口座の手数料は割高と言わざるを得ません。
3. 法人口座を作れない
XMではかつて法人名義の口座を作ることができましたが、現在、日本居住者に関しては個人名義の口座しか作ることができません。XMは日本で一番知名度のある海外業者なだけに残念なポイントです。
ネット上では、日本国外の海外法人であれば口座開設できるとの情報もありますが、XMに問い合わせたところ現在はどの国においても法人口座を受け付けていないとのこと。
XMと同じようなスペックで法人口座を持ちたい方には、GEMFOREXをおすすめします。XMよりもハイレバな最大1,000倍で取引でき、個人法人問わずボーナスが充実しているので、XMに次ぐほど人気のある業者です。
4. 口座を放置すると使えなくなる
XMでリアル口座を放置すると、手数料が取られたり使えなくなるので注意が必要です。
ここでいう「放置」とは、取引・入金・出金のいずれかを全く行わない状態を指します。
残高のある状態で口座を90日間放置すると「休眠口座」扱いとなり、以降は月額$5 (約500円)の口座維持手数料が勝手に引き落とされていきます。
そして、手数料が引き落とされるタイミングで残高がゼロの場合は、「凍結口座」へ切り替わります。凍結口座になると、口座維持手数料が引かれることはありませんが、二度とその口座へアクセスできなくなり、MetaTraderで取引することも、マイページへログインすることもできません。
「久々にXMでトレードしようとしたら回線が繋がらない」「XMのマイページへログインできない」といったトラブルが頻繁に見受けられますが、だいたい休眠・凍結が原因です。
5. Eウォレットで利益を引き出せない
XMではいくつかの入金・出金手段を用意していますが、資金を自由に出し入れできるのは銀行送金のみです。
スムーズな入出金が可能なEウォレット「bitwallet」「STICPAY」「BXONE」にも対応していますが、Eウォレットで出金できるのは同じEウォレットで入金した分までという規制があるせいで、利益分を引き出すことができません。
利益分を引き出せるのは銀行送金のみ。その銀行送金ですが、1回の出金あたり2,500〜5,000円程度の手数料がかかってしまうため、ある程度利益を積み重ねてから出金しないと大きな痛手となります。
同様に、クレジットカードでの出金(返金)に関しても、過去同じカードで入金した額までしか引き出すことができません。
他の海外FX業者であれば、bitwalletやSTICPAYで入出金を一本化できるので、これもXM特有の大きなデメリットといえるでしょう。
6. 高金利通貨TRYJPY・ZARJPY・MXNJPYを取引できない
XMは日本で人気があるといいつつも、実態はあくまでも海外業者に違いないため、クロス円ペアのラインナップは国内業者には負けます。
EURJPY(ユーロ/円)やGBPJPY(ポンド/円)など、メジャーなクロス円ペアは取り扱っていますが、高金利で人気のあるTRYJPY(トルコリラ/円)、ZARJPY(南アランド/円)、MXNJPY(メキシコペソ/円)あたりは取り扱っていません。
しかしこれらのペアはドル建てやユーロ建てのペアがあるので、どうしてもXMで取引したい方は検討しましょう。
7. 残高が増えるとレバレッジ規制がかかる
最大1,000倍(Zero口座の場合は最大500倍)というハイレバレッジで取引できるのは、XMの大きな強みではあるものの、口座残高が増えるとレバレッジが引き下げられるので、頭打ちなくいつまでも1,000倍で取引できるわけではありません。
自身が保有しているリアル口座の残高の合計が一定額を超えると、その額に応じてレバレッジが制限されます。口座単体ではなく、保有している全てのリアル口座に対してレバレッジ制限が行われます。
残高超過によるレバレッジの制限は、次のように段階的に実施されます。
口座残高 | レバレッジ |
---|---|
$0〜$19,999 | 最大1,000倍 ※Zero口座は最大500倍 |
$20,000〜$100,000 | 最大200倍 |
$100,000〜 | 最大100倍 |
例えば、A口座の残高が$8,000+B口座の残高が$13,000の場合、合計の残高は$21,000となるため、A・Bともに最大レバレッジが200倍へ制限されます。
一時的に残高が$20,000を超えてしまっても、すぐにレバレッジ制限されることはありません。数時間以内に出金して残高を減らせば、何事も無かったかのようにレバレッジを維持できるでしょう。
もしレバレッジが制限されてしまっても、口座全体の残高を$20,000未満に減らして、その旨をカスタマーサポートへ連絡すればレバレッジを元に戻してもらえます。
8. ボーナスを出金できない
XMでは「口座開設ボーナス」「入金ボーナス」「XMロイヤルティプログラム」など、様々なボーナスや特典を用意していますが、原則としてボーナスは取引証拠金としてのみ使えるもので、ボーナスをそのまま出金(現金化)することはできません。
これはXMに限った話ではなく、ほとんど海外FX業者にいえることですが、「ボーナスは出金できるもの」と勘違いしている人も意外と多いです。
しかし、ボーナスと自己資金を合わせることで、より大きなロットで取引したり証拠金維持率を高める効果があります。また、ボーナスを元手に稼いだ利益はしっかり出金できるので、稼ぎの一翼を担ってくれるでしょう。
9. 信託保全がない
XMの営業を認可しているセーシェル金融庁は、業者に対して信託保全の導入を義務付けていないため、XMも信託保全を設けていません。
国内最大手DMM FXをも上回る資本力を持つXMが、ある日いきなり倒産する可能性は極めて低いといえますが、100%倒産しないとは言い切れません。
万が一XMが潰れてしまったとき、信託保全が無いことを理由に資金が返還されない可能性も捨てきれないため、利益を出したらその都度出金することをおすすめします。
10. ある程度稼ぐと、国内FXよりも税金が高い
まず、XMは海外FXですが、日本から海外FXを使って所得が発生した場合は、日本で納税を行う必要があります。
国内FXと海外FXでは異なる税制が適用されるため、同じ所得でも税率が変わります。税制に関してはXMに限った話ではなく、すべての海外FXにいえることです。
国内FX | 海外FX | |
---|---|---|
税金の種類 | 申告分離課税 | 総合課税(雑所得) |
税率 | 一律 20.315% | 利益に応じて変動 約15%〜55% |
損失繰越 | 3年間まで | できない |
国内FXの場合は、申告分離課税によって一律20.315%の税率が適用されます。内訳は、所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%です。
また、損失の繰越は3年間まで可能で、例えば今年の所得が500万円だったとしても、2年前が△200万円、1年前が△100万円だった場合は、300万円に対して課税されます。国内FXの所得は「先物取引に係る雑所得等」に区分されるため、同じ区分の日経225先物などと損益通算も可能です。
一方、海外FXの場合は総合課税で雑所得に区分され、所得税は約5%〜45%、住民税は10%かかります。なので、所得税と住民税を合わせると、およそ15%〜55%の税金がかかる計算です。
最低の税率は国内FXの20.315%よりも低いですが、年間の所得が500万円〜600万円を超えると、海外FXのほうが税率が高くなります。
また、国内FXでは損失の繰越が3年間までできますが、海外FXではそれができません。仮に前年に△500万円、今年500万円だとすると、国内FXでは赤字と黒字を相殺して所得0円になりますが、海外FXだと今年の500万円に対してしっかり税金が取られます。
XMにはデメリットを打ち消すほどメリットもたくさん
この記事ではXMが抱えるデメリットにフォーカスして解説してきましたが、XMはデメリットばかりではなく、むしろデメリットを打ち消すほどの魅力があるのも事実です。
別記事「XM (XMTrading)の評判・レビュー|日本人に超人気の理由を探る」では、次の13のメリットを挙げて、XMの魅力についてまとめています。こちらの記事もあわせてお読みいただき、総合的に判断していただければと思います。
- 会社の信頼性が高い
- 分別管理のみだがAIGの保険に加入していて安心
- 取り扱い銘柄が多い
- 最大1,000倍のハイレバレッジ・ロスカットレベル20%
- NDD方式で透明性が高い
- 追証を心配せずハイレバ取引できる
- 口座開設で13,000円ボーナスが貰える
- 最低入金額たったの5ドル(500円)
- マイクロ口座なら10通貨から取引できる
- 一人で最大8つまで口座を持てる
- MT4とMT5の両方に対応
- 無料でVPSが使える
- 日本語ウェビナーを無料で受けられる
XMに向いている人・向いていない人
XMは、海外業者でありながら日本語サポートが充実していて、運営実績もあります。「英語が分からないから不安…」「出金拒否されないか心配…」といった海外FXに抱きがちな不安を、まるごと払拭してくれる業者です。「海外FX業者はなんとなく不安」という何処と無く不安を感じている人にとって、XMはまさにベストチョイスでしょう。
ボーナスも非常に充実していて、口座開設ボーナスや入金ボーナスを常に実施しています。口座開設すれば誰でも13,000円ボーナスが貰えるので、最大1,000倍のレバレッジを味方につければ、一切入金することなく数万円・数十万円を荒稼ぎすることも夢ではありません。
また、たった10通貨から取引できる「マイクロ口座」が用意されているのも、XMならではの特徴。1,000円くらいの少額からでも問題なくトレードできるので、お試し感覚・練習感覚でトレードを始められるでしょう。
- 爆発的な利益を狙ってハイレバトレードに打ち込みたい人
- 追証が発生しない環境で安心してトレードしたい人
- まとまった資金は用意できないけど、FXトレードに慣れ親しみたい人 (最小10通貨から取引できるマイクロ口座がおすすめ!)
- 英語力に自信がないため、手厚い日本語サポートを受けたい人
しかし、肝心のスペック面に関しては、他の海外FXに劣る部分もいくつかあります。
最も気になるのはスプレッド広さ。メジャーな通貨ペアでも1pips〜2pipsくらいで、1pips未満で取引できる国内FXに慣れている人は苦痛を感じるでしょう。スプレッドが狭い海外業者をお探しの方には、AXIORYやTradeviewをおすすめします。
また、ストップレベルも他の海外FX業者と比べるとかなり高めで、スキャルピングをする際のネックになりえます。
それから、入出金に関しても優れているとはいえません。入出金手段そのものはたくさん用意されていますが、利益分を出金できるのは銀行送金のみなので、実質的に使えるのは銀行送金オンリーとなります。
- ボーナスの豊富さよりもスプレッドの狭さを重視する人
- 信託保全のある環境下で多額のハイレバトレードをしたい人
- bitwalletやSTICPAYで入出金ルートを一本化したい人
- 法人口座を作りたい人
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