海外FX業者「BigBoss」(ビッグボス)を総合的な視点でレビューします。日本人をメインターゲットとした業者で、Webサイトもカスタマーサポートもしっかり日本語対応しています。
安全性や信頼性、口座スペック、使いやすさなどを、ネット上の評判などを交えながら詳しくまとめました。
これからBigBossで取引したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
BigBossのスペック表
運営会社 | Prime Point LLC |
金融ライセンス | セントビンセント・グレナディーン金融庁の金融ライセンス(番号:380 LLC 2020) |
資金の保全方法 | 分別管理 |
取り扱い銘柄 | FX通貨ペア:33種類 貴金属:2種類 株式指数:6種類 原油:2種類 |
口座タイプ | スタンダード口座 プロスプレッド口座 FOCREX口座 |
法人口座 | |
レバレッジ | スタンダード口座:最大555倍※ プロスプレッド口座:最大555倍※ FOCREX口座:現物取引 ※CFDと一部通貨ペアは最大50倍、仮想通貨ペアは最大5倍 |
ロスカット水準 | 証拠金維持率20%以下 |
追証 | |
ゼロカット | ※ゼロカット執行には条件あり |
取引方式 | スタンダード口座:STP プロスプレッド口座:ECN FOCREX口座:CEX |
スプレッド | スタンダード口座:やや広い マイクロ口座:やや広い プロスプレッド口座:狭い |
取引手数料 | スタンダード口座:無し プロスプレッド口座:$9 / 1lot FOCREX:0.4% |
取引ツール | スタンダード口座、プロスプレッド口座:MetaTrader 4 FOCREX口座:FOCREX取引サイト |
最低入金額 | $1 (100円) |
入金方法 | クレジットカード デビットカード 国内銀行送金 bitwallet BXONE 仮想通貨(BTC, ETH, XRP, EXC, NEO, OMG, QASH, RSVC) 海外銀行送金 |
出金方法 | クレジットカード デビットカード 国内銀行送金 海外銀行送金 bitwallet BXONE |
ボーナス | 取引ボーナス (1lotにつき$4) |
日本語サポート |
BigBossを12の観点でレビュー
1. 会社の安全性・運営実績
- 2013年に設立
- セントビンセント・グレナディーン金融庁のライセンスを取得
BigBossの運営会社はPrime Point LLCで、セントビンセント及びグレナディーン諸島に登記されいます。金融ライセンスは、セントビンセント・グレナディーン金融庁のライセンス(番号:380 LLC 2020)を保有。セントビンセント・グレナディーンのライセンスは取得のハードルが比較的低いため、ライセンスの観点から見るとBigBossの信頼性は高いとはいえません。
以前はニュージーランドFSPのライセンスを取得していましたが、規制強化により剥奪され、現在はセントビンセント・グレナディーンのみに留まっています。
2013年に設立された企業で、XMTRADINGやAXIORY等に比べると運営歴は浅め。今のところ目立った悪評は無いため、今後も安定した運営に期待できそうです。
2. 資金の保全方法
- 資金の保全方法は分別管理のみ
- 分別管理先は不明
FX業者の安全性をはかるうえで絶対に見逃してはいけないのが、資金の保全方法。顧客から預かったお金を信託銀行へ預け、万が一業者が倒産しても100%返金される「信託保全」があるか否かで、その業者に対する評価は大きく変わってきます。
BigBossでは残念ながら信託保全を設けておらず、分別管理のみとなっています。ただ、分別管理先の銀行は不明で、資金の保全方法については不明瞭と言わざるを得ません。
分別管理とは、運転資金とトレーダーの証拠金を別々に切り離して管理する方法です。しかし、第三者の監視がないことから、万が一BigBossが経営難に陥ったときに顧客の資金が流用される恐れがあり、最悪の場合は預けた資金が戻ってこない可能性もあります。
基本的に、信託保全を設けていない業者へ多額の証拠金を預けることはおすすめしません。最悪失っても支障のない額を入金しましょう。
3. 取り扱い銘柄
スタンダード口座とプロスプレッド口座の取扱銘柄は次のとおり。ただし、仮想通貨ペアはスタンダード口座のみの取り扱いとなります。
- メジャー通貨ペア (7種類)
-
AUDUSD, EURUSD, GBPUSD, NZDUSD, USDCAD, USDCHF, USDJPY
- クロス円通貨ペア (6種類)
-
AUDJPY, CADJPY, CHFJPY, EURJPY, GBPJPY, NZDJPY,
- マイナー通貨ペア (19種類)
-
AUDCAD, AUDCHF, CADCHF, EURAUD, EURCAD, EURCHF, EURGBP, EURNZD, EURSGD, EURTRY, GBPAUD, GBPCAD, GBPCHF, GBPNZD, NZDCAD, USDCNH, USDHKD, USDRUB, USDSGD, USDZAR
FOCREX口座の取り扱い銘柄は次のとおり。
BTCUSD, ETHUSD, XRPUSD, TRXUSD, EXCUSD, ETHBTC, TRXBTC, NEOBTC
4. 口座タイプ
BigBossの口座タイプは3種類あります。各口座の主なスペックは以下のとおり。
スタンダード口座 | プロスプレッド口座 | FOCREX口座 | |
---|---|---|---|
取引方式 | STP方式 | ECN方式 | CEX方式 |
口座の基本通貨 | JPY, USD | JPY, USD | USD, JPY, BTC, ETH, OMG, QASH, EXC, AXE, XRP, NEO |
1lotの価値 | 100,000通貨 | 100,000通貨 | – |
最小ロット | 0.01 (1,000通貨) | 0.01 (1,000通貨) | 銘柄によって変わる |
最大ロット | 50.00 (500万通貨) | 50.00 (500万通貨) | – |
スプレッド | やや広い | 狭い | 狭い |
取引手数料 | – | 往復$9 | 0.4% |
取引ツール | MetaTrader 4 | MetaTrader 4 | FOCREX取引サイト |
FX通貨ペア | 33種類 | 32種類 | – |
貴金属 | 2種類 | 2種類 | – |
株式指数 | 6種類 | 6種類 | – |
原油 | 2種類 | 2種類 | – |
仮想通貨 | 9種類 | – | 8種類 |
最低入金額 | $1 | $1 | $1 |
ボーナス | 取引ボーナス | 取引ボーナス | – |
最適な用途 | デイトレード | デイトレード スキャルピング | 仮想通貨トレード |
5. レバレッジ
BigBossの最大レバレッジは555倍。ただし、全ての銘柄が555倍で取引できるわけではなく、一部の通貨ペアとCFD商品はそれ以下に制限されています。
- FX通貨ペア:最大555倍
- USDRUB、USDTRY、USDZAR:最大50倍
- 各種CFD:最大50倍
- 仮想通貨ペア:5倍 (FOCREX口座は1倍)
6. 追証・ゼロカット
BigBossでは「ゼロカットシステム」を導入しているため、原則的に追証は絶対に発生しません。
ハイレバレッジで取引を行っている際に、相場の急変動に巻き込まれて強制ロスカットが効かなかった場合、口座残高を超えるマイナスが発生してしまう可能性があります。しかし、口座残高がマイナスになってしまっても、BigBossがマイナス分を補填してゼロに戻してくれます。
ただし、BigBossのゼロカットの執行にはいくつか条件があります。次の条件に該当した場合は「不正な取引」とみなされ、ゼロカットが執行されません。
- 2つの口座で両建取引を行った場合
- 指標発表時などの、市場の変動性が高い時間帯を狙った取引
- BigBoss側の判断により公平性の欠けるとされた取引を行った場合
弊社では以下の取引を、不正な取引とさせていただきます。
●2つの口座で両建取引を行った場合
●指標発表時などの、市場の変動性が高い時間帯を狙ったお取引
●当社の判断により公平性の欠けるお取引をされた場合上記に該当する取引を行われた場合、口座凍結や取引停止、取引取り消しといった処分をさせていただくことがございますのでご了承ください。
また、これらのお取引をされた場合は、「追証なし」の対象になりません。
BigBoss(ビッグボス) – 追証について
1つめはゼロカットの悪用を防ぐための妥当なルールですが、2つめと3つめは基準が非常に曖昧で、BigBoss側のジャッジに委ねられます。特に3つめの「当社の判断により公平性の欠けるお取引」に関しては、その具体例が全く示されておらず、BigBoss側の独断でゼロカットが拒まれる可能性も大いにあり得ます。
7. 取引方式・取引の透明性
BigBossではすべての口座においてNDD(ノン・ディーリング・デスク)方式を採用しています。
NDD方式とは、ディーリングデスク(ディーラー)を通さない取引方式のことで、トレーダーの注文は業者のサーバー内で自動的に処理されます。ディーラーの裁量が介在しないため、トレーダーにとって不利なレートで約定したり、業者によるストップ刈りが行われる心配が少なく、透明性と公平性が高い取引方式といえるでしょう。
NDD方式には、STP方式とECN方式の2種類があり、スタンダード口座はSTP方式、プロスプレッド口座はECN方式を採用しています。
STP方式
STP方式では、リクイディティプロバイダーからトレーダーにとって最も有利なレートを引き出し、そこへ業者の利益と成るスプレッドを上乗せして提示する方式です。
通常の相場においては、注文の滑りを最小限に抑えられることがSTP方式のメリット。
反面、急な相場変動では業者のカバー取引が追いつかず、約定力が低下してしまうというデメリットも併せ持っています。STP方式の約定力は、業者がいかに良質なリクイディティプロバイダーと提携しているかに懸かっています。
ECN方式
ECN方式とは、「電子取引所取引」で直接取り引きされる仕組みを指します。
世界中のトレーダーの注文は電子取引所へ直接流れ、取引所内で自動的にマッチングされるので、業者はスプレッドを上乗せすることができません。故に、STP方式よりもスプレッドが狭くなっているのです。
業者側は利益を得るため、いわばECNへの通行料的な意味合いで「取引手数料」を徴収しています。ECNでスプレッドと取引手数料が別々にかかってくるのはこのためです。
8. スプレッド・スワップポイント
主要な通貨ペアの平均スプレッドとスワップポイントは以下のとおり。
銘柄 | スタンダード | プロスプレッド (平均 / 実質) | 買スワップ | 売スワップ |
---|---|---|---|---|
EURUSD | 1.9pips | 0.5pips / 1.4pips | 1.80 | -10.40 |
USDJPY | 1.6pips | 0.2pips / 1.1pips | -1.10 | -2.40 |
GBPUSD | 2.5pips | 0.9pips / 1.8pips | -10.4 | -3.20 |
USDCAD | 2.4pips | 1.1pips / 2.0pips | -0.67 | -6.67 |
USDCHF | 2.2pips | 0.8pips / 1.7pips | 6.51 | -11.96 |
AUDUSD | 1.8pips | 1.0pips / 1.9pips | -3.40 | -0.50 |
NZDUSD | 2.1pips | 0.9pips / 1.8pips | -3.29 | -0.39 |
EURJPY | 2.3pips | 0.6pips / 1.5pips | -2.15 | -3.61 |
GBPJPY | 3.3pips | 0.9pips / 1.8pips | -1.10 | -9.60 |
AUDJPY | 1.8pips | 0.7pips / 1.6pips | 1.14 | -7.66 |
XAUUSD | 3.2pips | 2.3pips / 3.2pips | -1.77 | 0.50 |
9. 取引プラットフォーム
BigBossでは取引プラットフォームは、MetaQuotes Software社の「MetaTrader 4」(MT4)が採用されています。
MT4は本来Windowsパソコン向けのソフトウェアですが、BigBossでは独自にMacに対応させたバージョンを用意しているので、Macをお使いの方も安心して利用できます。また、iOS(iPhone・iPad)やAndroid向けにもMT4アプリが用意されているので、パソコンを持っていない方でもスマホやタブレット一台あれば取引が可能です。
MT4は世界で最も普及しているFXの取引ツールです。2005年にリリースされた比較的古いソフトウェアで、MetaQuotes社は既に開発を終了しているにも関わらず、今でもたくさんの利用者がいます。
2010年には新しいバージョンのMetaTrader 5(MT5)がリリースされたものの、プログラム言語の互換性がなく、MT4向けに作られたインジケータやEA(自動売買プログラム)をMT5に引き継げないという欠点があります。故にMT4のまま開発を続けるプログラマーが多く、MT5のリリースから10年以上経った今でも、MT4は自動売買トレーダーを中心に支持されています。
10. 入金方法・出金方法
BigBossが用意している入金方法は以下のとおり。
入金方法 | 最低入金額 | 手数料 | 反映時間 |
---|---|---|---|
国内銀行送金 | $1 (100円) | 5万円以上:無料 5万円未満:1,000円 | 1~2営業日内 |
海外銀行送金 | $1 (100円) | 3,000円~5,000円ほど | 2~5営業日内 |
クレジットカード デビットカード | $1 (100円) | 無料 | 即時 |
bitwallet | $1 (100円) | 無料 | 1~2営業日内 |
BXONE | $1 (100円) | 無料 | 1~2営業日内 |
仮想通貨 | $1 (100円) | 無料 | 1~2営業日内 |
BigBossは海外業者として珍しく国内銀行送金に対応しているほか、海外FXではおなじみのEウォレットサービス「bitwallet」や「BXONE」に対応。さらには、クレジットカード・デビットカードや仮想通貨も受け付けていて、幅広い方法で入金することができます。
日本人にとって、国内銀行送金に対応しているのは嬉しいポイント。Eウォレットのアカウントやカードを持っていなくても、銀行口座さえあれば誰でも入金ができます。ただし、5万円未満の場合は1,000円の手数料がかかってしまう点にご注意ください。国内送金で振り込む際、振り込み名義人の欄にはMT4の口座番号と名前(ローマ字表記)を必ず入力しましょう。
クレジットカード・デビットカードはVISA・Mastercard・JCBの3大ブランドに対応していますが、カード会社や決済銀行によってはBigBossへの入金に対応していない場合があります。また、直近30日間で入金できる金額は$2,000(20万円)が上限となります。
仮想通貨での入金は計8種類のコインに対応していますが、スタンダード口座とプロスプレッド口座はBTC(ビットコイン)のみの対応で、それ以外のコインはFOCREX口座の入金にのみ対応しています。
BigBossの出金方法は以下のとおり。
出金方法 | 手数料 | 反映時間 | 利益分出金 |
---|---|---|---|
国内銀行送金 | 2,000円 | 1~2営業日内 | |
海外銀行送金 | 1.75% または12,000円 どちらか高い方 | 2~5営業日内 | |
クレジットカード デビットカード | 無料 | 数日〜2ヶ月 | |
bitwallet | 無料 | 1~5営業日内 | |
BXONE | 無料 | 1~5営業日内 | |
仮想通貨 (FOCREX口座のみ) | BTC:0.001 ETH:0.01 OMG:1 QASH:10 EXC:0.0015 AXE:500000 XRP:20 NEO:3 RSVC:20 | 1~2営業日内 |
出金方法も基本的には入金方法と同じ。
「入金は国内銀行送金でできるが出金は海外送金」というパターンの海外FX業者が多いなか、BigBossは国内送金での出金にも対応しています。BigBoss側で2,000円の手数料が引かれるものの、被仕向手数料やコルレス手数料がかかる海外送金に比べると断然安上がりで、しかも最短で即日中に着金、遅くとも翌営業日には着金します。
クレジットカード・デビットカードで出金する場合、ショッピング枠で決済した分をキャンセル(返金)するという処理が行われるため、カードで入金した分以上を出金することはできません。例えば、カードで3万円入金した後、7万円の利益を得て残高が10万円になったとしましょう。残高10万円をすべて引き出す場合は次のように手続きを進めます。
- カードへ3万円を返金
- その他の出金方法(Eウォレット・仮想通貨・銀行送金)で7万円を出金
11. ボーナスキャンペーン
BigBossでは基本的に口座開設ボーナスや入金ボーナスを提供していません。ただし、期間限定キャンペーンで開催していることがあるので、最新の情報はBigBossの公式ページにてご確認ください。
唯一のボーナスとして「取引ボーナス」が提供されています。これは、1lotの取引ごとに$4のボーナスが貰えるというもので、毎週月曜日にMT4の取引口座へ「クレジット」として付与されます。1lotに対する$4は0.4pipsに相当するため、間接的に0.4pips分のスプレッドを縮める効果があります。
ボーナスを出金することはできませんが、口座の残高と併せて取引証拠金として使うことができるので、たくさん取引すれば取引証拠金を増やしてさらに大きな取引ができるようになります。
取引ボーナスの対象となるのはFX通貨ペアのみ。以下の銘柄は対象外となるためご注意ください。
HSI, N225, NDX, UK100, SPX, WS30, UKBrent, USCrude
12. サポート体制
- ライブチャット:平日10:00~18:00
- メール:support@bigboss-financial.com
BigBossのWebサイトは全て日本語化されています。おそらくスタッフが手作業で日本語ページを作っているので、機械翻訳に通したような変な表記は見当たらず、他の日本語対応業者と比べてもWebサイトの質はとても高いです。
また、日本人スタッフも在籍していて、わからない事やクレームがあれば日本語で問い合わせることができます。平日10:00~18:00は日本語のライブチャットが開いていているほか、メールでも日本語で問い合わせが可能。英語が全く分からない方でも安心して利用できるでしょう。
BigBossのメリット
BigBossを使うメリットを、実際の使い心地やネット上の評判などを交えながらご紹介します。
「クイック口座開設」なら書類提出なしで取引を始められる
BigBossの公式ページを見ると、【新規口座開設】と【クイック口座開設】の2つのボタンがあります。
【新規口座開設】では、身分証明書と住所確認書をアップロードして口座開設する方法です。口座開設フォームの入力や書類アップロードなど諸々の作業は数分~数十分でできますが、BigBossのスタッフが登録内容と書類内容の確認を行うため、実際に取引ができるようになるまで丸一日から3営業日ほど時間を要します。
一方の【クイック口座開設】では、最低限の個人情報を入力するだけで今すぐに取引を始められます。口座から出金する際には身分証明書と住所確認書をアップロードする必要がありますが、クイック口座開設はその工程を先延ばしにすることで、書類提出の煩わしさを省いているのです。
今すぐに取引を始めたいという方は【クイック口座開設】を選びましょう。
入金・出金方法が充実している
BigBossの入金方法と出金方法は、他のFX業者に比べ非常に充実しています。
日本人ユーザーにとって一番有り難いのが、国内銀行送金に対応していること。国内送金で入金できる業者は多いですが、出金まで国内送金でできる業者はほとんどありません。
銀行振り込みが面倒くさい方は、クレジットカードやデビットカードを使いましょう。リアルタイムで入金できて、しかも手数料無料です。また、暗号通貨のウォレットを持っている方にとっては、ビットコインやアルトコインでの入出金に対応している点の見逃せないポイントでしょう。
その他にも、bitwalletとBXONEや、海外銀行送金もしっかりサポートしているため、入出金方法で困ることはなさそうです。
取引ボーナスで実質スプレッドを下げられる
BigBossのスプレッドは他の海外FX業者と比べるとやや広め。XMTRADINGと同じくらいで、AXIORYやTradeview等と比べると明らかに割高感があります。
ところが、BigBossならではの「取引ボーナス」を考慮すると、実質的なスプレッドは少し安くなります。取引ボーナスは、間接的に0.4pips分のスプレッドを節約する効果があり、MT4に表示されているスプレッドから0.4pipsを引いたものが実際のスプレッドということになります。
試算してみると、スタンダード口座のメジャー通貨ペアは取引ボーナスを考慮すると2.0pipsを切っていて、USDJPYは1.0pipsにまで下がります。もともと低コストなゼロスプレッド口座は取引ボーナスを考慮することでさらにコストが下がり、USDJPYはAXIORYと同等の0.7pipsにまで下がります。
通貨ペア | スタンダード口座 | ゼロスプレッド口座 (手数料込の実質コスト) |
---|---|---|
EURUSD | 1.9pips →1.5pips | 1.4pips →1.0pips |
USDJPY | 1.4pips →1.0pips | 1.1pips →0.7pips |
GBPUSD | 2.1pips →1.7pips | 1.8pips →1.4pips |
USDCAD | 2.2pips →1.8pips | 2.0pips →1.6pips |
USDCHF | 2.0pips →1.6pips | 1.7pips →1.3pips |
AUDUSD | 2.0pips →1.6pips | 1.9pips →1.5pips |
NZDUSD | 2.1pips →1.7pips | 1.8pips →1.4pips |
休日も仮想通貨FXができる
FXを取引できるのは、市場が空いている月曜日〜金曜日の5日間。土日は取引できません。
しかし、仮想通貨市場に休みはなく、BigBossでも平日休日問わず24時間365日いつでも取引できます。仮想通貨を取り扱っているものの休日は取引できないFX業者も多いので、休日も仮想通貨FXをやりたいならBigBossをおすすめします。
法人口座を作れる
BigBossでは、個人名義の口座のみならず法人名義の口座も作ることができます。
個人口座を作るときに比べると必要すべき書類が多いため、やや手間はかかりますが、基本的に個人口座と同じ手続きで作ることができます。日本の法人が法人口座を作る際に求められる書類は以下の6点。(合同会社の場合は1~4の4点)
- 法人の登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
- 法人の住所証明書:公共料金の明細書・請求書、銀行利用明細書、印鑑登録証明書など1点
- 取締役全員の身分証明書:運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど1点
- 取締役全員の現住所確認書類:公共料金の明細書・請求書、銀行利用明細書、印鑑登録証明書、住民票など1点
- 株主全員の身分証明書:運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど1点
- 株主全員の現住所確認書類:公共料金の明細書・請求書、銀行利用明細書、印鑑登録証明書、住民票など1点
すべて日本語の書類で問題ありませんが、HotForex側での翻訳作業に時間がかかるため、必要書類を提出してから取引できるまで2週間〜1ヶ月ほど時間を要します。
BigBossのデメリット
ゼロカット執行の基準が曖昧
BigBossを使う上で最大の懸念点は「しっかりとゼロカットが執行されるか」ということ。
次の3点のいずれかに該当しているとゼロカットが執行されません。
- 2つの口座で両建取引を行った場合
- 指標発表時などの、市場の変動性が高い時間帯を狙った取引
- BigBoss側の判断により公平性の欠けるとされた取引を行った場合
特に3番目の条件はその基準がとても曖昧で、BigBossの判断次第ではゼロカットされない恐れがあります。
海外のFX業者が日本の居住者に対して追証を取り立てるというのは不可能なので、万が一BigBossでゼロカットが執行されなかったとしても、国内業者のように強制的に追証が取り立てられる危険性はありません。とはいえ、ゼロカットの基準が曖昧なのは業者の信頼性を疑うには十分すぎる材料といえます。
MT5が使えない
海外FXの多くは、業界のスタンダードであるMetaTrader 4(MT4)を採用していますが、最近は新バージョンのMetaTrader 5(MT5)を取り扱う業者も増えてきました。XM、HotForex、Exnessのように、MT4とMT5の両方を提供している業者が目立ちます。
そんななか、BigBossで選べる取引プラットフォームはMetaTrader 4(MT4)のみで、MT5には非対応。MT5に使い慣れている方にとっては大きなデメリットとなるでしょう。
取引できる通貨ペア・CFD商品が少なめ
BigBossでは33種類の通貨ペアを取引できて、メジャーな通貨ペアしか取引しない方にとっては十分すぎるくらいのラインナップです。
しかし、CFD商品(株式指数など)のラインナップが他の海外FXに比べると少ないのが残念なポイント。FXのみならず、様々な銘柄を取引したい方は、XM、HotForex、iFOREX等のCFD商品を豊富に取り揃えている業者を選ぶと良いでしょう。
口座開設ボーナスや入金ボーナスがない
BigBossには口座開設ボーナスや入金ボーナスが用意されていません。たまに期間限定キャンペーンでボーナスを配布していますが、原則的にボーナスはありません。
未入金で取引を始めたい方や、入金ボーナスで本来よりも多くの証拠金を手にしたい方は、ボーナス豊富なXMをおすすめします。
信託保全がなく運営歴が浅い
BigBossの営業を認可しているセントビンセント・グレナディーン金融庁は、業者に対して信託保全の導入を義務付けていないため、BigBossも信託保全を設けていません。資金の保全方法は分別管理のみで、分別管理先の銀行も定かではないため、
また、運営歴が浅く、セントビンセント・グレナディーン金融庁以外のライセンスを取得していないことなどを鑑みると、不信感を抱いてしまうのは致し方ないでしょう。
BigBossの口座開設~取引開始までの流れ
BigBossでクイック口座開設をして取引を始めるまでの流れは次のとおり。
- クイック口座開設ページへアクセス
- 個人情報を登録
- 取引口座へ入金する (国内銀行送金かカードがおすすめ)
- MT4をインストールして取引を始める (パソコン・スマホどちらもでOK)
BigBossを使うべき人とは
この記事ではBigBossのレビューやメリット・デメリットを詳しくチェックしてきました。
最後に、BigBossを使うべき人とBigBossを使わないほうが良い人の特徴をまとめます。
- 煩わしい書類提出なしで取引を始めたい人
- 国内銀行送金で入出金したい人
- 休日も仮想通貨FXをしたい人
- 新規登録ボーナスを受け取ってリスクゼロでFXを始めたい人
- 英語力に自信がないため、手厚い日本語サポートを受けたい人
- 法人口座を持ちたい人
- MT5を使いたい人 (BigBossはMT4のみ対応)
- 信託保全のある環境下で安心してハイレバトレードをしたい人
- 口座開設ボーナスで入金せずトレードを始めたい人
- 入金ボーナスを受け取ってお得にトレードを始めたい人