海外FXブローカーのeasyMarkets(イージーマーケッツ)を総合的な視点でレビューします。
安全性や信頼性、口座スペック、使いやすさなどを、ネット上の評判などを交えながら詳しくまとめました。これからeasyMarketsで取引したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
結論からまとめると、easyMarketsは従来のFXに飽き飽きしている人、多種多様なトレード戦略を組みたい人にこそおすすめしたい業者です。
損失をキャンセルできる「dealCancellation」や、レートを一時的に止められる「Freeze Rate」など、他の業者では見たことのないようなユニークな機能がたくさん用意されていて、それらを上手く活用すれば損失を限定しつつ最大限利益を狙っていけます。
スプレッドがやや広く、海外FXにしてはレバレッジが控えめというデメリットこそありますが、とても利用価値のある業者といえるでしょう。
公式サイト:easyMarkets | 2001年から続く取引イノベーション
それでは、easyMarketsの詳しいレビューをご紹介します。
easyMarketsのスペック表
運営会社 | EF Worldwide Ltd (2001年設立・設立当時は「easyForex」) |
金融ライセンス | 英領バージン諸島金融サービス委員会の金融ライセンス(番号:SIBA/L/20/1135) |
資金の保全方法 | 分別管理 |
取り扱い銘柄 | FX通貨ペア:63種類 貴金属:20種類 株式指数:15種類 個別株:52種類 オイル:5種類 農業コモディティ:7種類 仮想通貨:6種類 |
口座タイプ | スタンダード口座 プレミアム口座 VIP口座 |
法人口座 | |
レバレッジ | ウェブ/アプリ:最大200倍 MT4:最大400倍 |
ロスカット水準 | 証拠金維持率30%未満 |
追証 | |
ゼロカット | |
取引方式 | DD方式 (相対取引) |
スプレッド | スタンダード口座:やや広い プレミアム口座:一般的 VIP口座:狭い ※それぞれ、ウェブ/アプリよりもMT4のほうがやや狭い |
取引手数料 | 無し |
取引ツール | ウェブ/アプリ、MetaTrader 4 |
最低入金額 | スタンダード口座:$25 プレミアム口座:$2,000 VIP口座:$10,000 |
入金方法 出金方法 | クレジットカード デビットカード Eウォレット(bitwallet, STICPAY, Perfect Money, NETELLER, Skrill, FasaPay, WebMoney) |
ボーナス | |
日本語サポート |
easyMarketsの良い評判・メリット
easyMarketsを使うメリットを、実際の使い心地やネット上の評判などを交えながらご紹介します。(各項目クリックで詳しく読めます)
創業20年の老舗で、複数の金融ライセンスを取得

easyMarketsの前身にあたるeasyTradeは2001年創業で、記事を執筆している2021年時点でちょうど創業20年を迎えました。XMTradingが2009年、Tradeview Forexが2004年に設立されていることを考えると、海外FXとしては老舗中の老舗です。
現在は英領バージン諸島の法人「EF Worldwide Ltd」が運営しており、同国の金融サービス委員会の金融ライセンス(番号:SIBA/L/20/1135)を取得済み。
また、グループ会社としては世界各国の名だたるライセンスを取得しており、信頼性は十二分に確保されていると言って良いでしょう。
- 英領バージン諸島金融サービス委員会 (番号:SIBA/L/20/1135)
- キプロス証券取引委員会 (番号:079/07)
- オーストラリア証券投資委員会 (番号:246566)
- セーシェル金融庁 (番号:SD056)
ユニークな機能が満載

easyMarketsには、他の業者にはないユニークな機能がたくさん備わっています。
- dealCancellation (損失の取り消し)
- Freeze Rate (レートの一時停止)
- easyTrade (制限時間付きのシンプルトレード)
- バニラオプション
これらの機能をうまく活用すれば、有利なトレード戦略を組み立てることができるでしょう。
それぞれの機能については後述します。
スプレッドが原則固定
国内のFX業者は、固定スプレッドを採用しているところがほとんどですが、海外FXはほぼ全ての業者が変動制。
そんななか、easyMarketsは海外FXとしては珍しく固定スプレッドとなっていて、相場の急変動時にも原則としてスプレッドが変わりません。なお、取引手数料は発生しません。

スプレッド固定の海外FXはとても珍しいですね
スプレッドが固定されていることで、取引コストが把握しやすくなり、経済指標の発表時などの突発的な値動きも狙いやすくなります。
高額入金すればスプレッドが狭い口座を使える
easyMarketsの取引口座は、スタンダード口座・プレミアム口座・VIP口座の3種類があり、順にスプレッドが狭くなります。
スタンダード口座のスプレッドはかなり広めで、スキャルピングには適していませんが、最上位のVIP口座ならどの銘柄も比較的狭いスプレッドでおすすめです。
ただし、最低入金額はそれぞれ$25(約2,500円)・$2,000(約20万円)・$10,000(約100万円)と、口座のランクが高くなると最低入金額も高くなるため、自身の資金規模に応じて選びましょう。
口座タイプ | 最低入金額 | ドル円スプレッド |
---|---|---|
スタンダード | $25 (約2,500円) | Web: 2.4pips MT4: 2.0pips |
プレミアム | $2,000 (約20万円) | Web: 2.2pips MT4: 1.8pips |
VIP | $10,000 (約100万円) | Web: 1.5pips MT4: 1.0pips |

まとまった資金が用意できるなら、スプレッドが最も狭いVIP口座を選びましょう!
新規口座開設すると、誰もが「スタンダード口座」が自動的に開設されますが、上記の必要額を入金することで上位口座へアップグレードできるようになります。アカウントの「プロフィール」ページより、「アカウントのタイプ」より変更が可能です。
通貨ペアやCFD商品が豊富

easyMarketsで取引できる通貨ペアはなんと63種類。XMTrading(57種類)よりも豊富です。
FX以外のCFD商品も充実。
貴金属は金・銀・銅・プラチナ・パラジウムの米ドルペアのほか、JPY, EUR, GBP, AUD, NZD, CAD, CHF, SGD建てのペアも取引できます。
株式指数は15種類、オイルは5種類、農業コモディティは7種類、そして仮想通貨ペアも6種類ラインナップ。さらには、各国を代表する個別株も52種類あります。
商品 | 種類 | 代表的な銘柄 |
---|---|---|
通貨ペア | 63 | EURUSD, USDJPY, GBPUSD |
貴金属 | 20 | XAUUSD, XAGUSD, CPRUSD, XPTUSD, XPDUSD |
株式指数 | 15 | DOW/USD(NYダウ30), NKI/USD(日経225), USX/USD(米ドルインデックス) |
個別株 | 52 | Apple(APL), Amazon(AMZ), Facebook(FBK), Toyota(TOY), Softbank(SFT) |
オイル | 5 | OIL/USD(WTI原油), BRT/USD(ブレント原油), NGS/USD(天然ガス) |
農業コモディティ | 7 | WHT/USD(小麦), SOY/USD(大豆), SGR/USD(砂糖) |
仮想通貨 | 6 | BTCUSD, ETHUSD, XRPUSD |
ゼロカットのおかげで追証が発生しない

easyMarketsには「ゼロカットシステム」が導入されているため、万が一にも口座残高がマイナスになってしまっても、そのマイナス分をeasyMarkets側が補填してゼロに戻してくれます。
ハイレバレッジで取引を行っている際に、相場の急変動に巻き込まれて強制ロスカットが効かなかった場合、口座残高を超えるマイナスが発生してしまう可能性があります。
しかし、口座残高がマイナスになってしまっても、easyMarketsがマイナス分を補填してゼロに戻してくれます。どれほどマイナス残高が膨らんでしまっても、マイナス分は必ずゼロカットされるので追証が請求される心配がありません。
日本国内では、法律によって「業者が顧客の損失を補填する行為」を禁止していることから、ゼロカットを行う業者は一社たりとも存在しません。マイナス分を顧客へ請求する「追証」という悪魔のシステムがあるせいで、FXで失敗したがために到底払いきれない借金を背負ってしまう人が後を絶たないのです。
このような背景から、年々追証の危険性とゼロカットの重要性が認知されているとともに、ゼロカットのある海外FX業者のニーズが高まっています。
easyMarketsでは「ゼロカットシステム」を導入しているため、追証は絶対に発生しません。
ゼロカットシステムが設けられているeasyMarketsで取引すれば、預けた証拠金以上に損する恐れがありません。つまり、リスクを限定したうえで最大400倍というハイレバの恩恵を受けられるのです。
独自ツールとMT4を使える

easyMarketsでは、自社開発の独自ツールをベースとしていますが、MT4にも対応しています。
自身のトレードスタイルに適したものを選びましょう。
独自ツールの特徴
独自ツールはWebブラウザ上で動作するバージョンの他に、スマホやタブレット向けには専用アプリも提供されていて、どんなデバイスでも快適に取引可能。
独自ツールには、オンラインチャートプラットフォームのTradingViewが採用されています。TradingViewは国内FXのOANDA Japanや、仮想通貨取引所のbybit等でも採用されている有名なプラットフォームで、今や世界標準となりつつあります。
MT4よりも多くのインジケータや描画ツールが備わっており、本格的なチャート分析が可能です。ただし、自動売買には対応していません。
MetaTrader 4の特徴
MetaTrader 4(MT4)は、開発から10年以上が経つ古いプラットフォームではあるものの、いまだに多くの海外FX業者で採用されています。
Windows・iOS・Androidのみの対応で、残念ながらmaxOSやLinux OSには非対応です。
有志により数多くの自動売買プログラム(EA)が提供されていて、簡単に自動売買を始められます。MQL5.comが提供するシグナルを購読して、VPSを常時稼働させれば、コピートレードもできます。
機能 | 独自ツール | MT4 |
---|---|---|
時間足 | 11種類 | 9種類 |
インジケータ数 | 70種類以上 | 30種類以上 |
描画ツール | とても多い | 必要最小限 |
自動売買 | ||
dealCancellation | ||
Freeze Rate | ||
easyTrade | ||
Windows対応 | ||
macOS対応 | ||
iOS対応 | ||
Android対応 |
限定の口座開設ボーナス・入金ボーナスあり

easyMarketsでは、口座開設ボーナスと入金ボーナスの2種類のボーナスを用意しています。
いずれのボーナスも直接出金することはできませんが、自己資金にプラスして取引証拠金として使うことができるため、本来よりも大きなロットで取引できるのが魅力。
「口座開設ボーナス」は、このサイトを通じて口座開設していただいた方に限り、以下の条件を満たすことで3,500円のボーナスクレジットが貰えるというもの。条件を満たせば誰でも貰えるので、ぜひこの機会を逃さず取引を始めてみましょう。
- 当サイト(CFX Trading)のリンク・ボタンからeasyMarketsの新規口座開設を行う
- スタンダード口座を開設
- 口座開設後、必要書類の提出を行い口座を有効化する
- 電話番号認証を行う
「入金ボーナス」は、誰でも受け取れるボーナスで、初めて口座へ資金を入金すると入金額に応じたボーナスクレジットが自動的に付与されます。
入金に対するボーナスの付与率は、入金する額に応じて変わります。
初回入金額が50,000円までなら100%、50,001円〜100,000円の場合は75%、100,001円以上の場合は70%となります。ただし、上限は200,000円まで。
入金ボーナスの適用例は次のとおり。
初回入金額 | ボーナス率 | ボーナス額 |
---|---|---|
10,000円 | 100% | 10,000円 |
30,000円 | 100% | 30,000円 |
50,001円 | 75% | 37,500円 |
100,001円 | 70% | 70,000円 |
200,000円 | 70% | 140,000円 |
500,000円 | 70% | 200,000円 |
法人口座を作れる
easyMarketsでは、個人名義の口座のみならず法人名義の口座も作ることができます。
まずは個人口座を開設した後、easyMarketsのカスタマーサポートへメールで連絡すると、法人口座を作れます。
ただし、個人口座を作るときに比べると必要すべき書類が多いため、それなりに手間はかかります。日本の法人が法人口座を作る際に求められる書類は以下とおり。
- 法人の定款
- 法人住所確認書類:公共料金の明細書・請求書、銀行利用明細書、印鑑登録証明書など(発行から6ヶ月以内)
- 取締役および株主の証明書
- 履歴事項全部証明書
- 全てのページに署名またはイニシャルが記載されたアカウント開設(easyMarkets指定の書式)
- 全てのページで署名またはイニシャルが記載された議事録(easyMarkets指定の書式)
- 過去2年間の監査済み財務諸表(新しく設立された会社の場合、会社名のすべての銀行口座の銀行取引明細書)
- 代表者のパスポート/ ID、住所証明(光熱費の請求書など)
- 全株主のパスポート/ ID、住所証明(公共料金の請求書・領収書等)
日本語のカスタマーサポートがある
海外FXを利用する上で懸念となるのが日本語サポートの質。表面上は「日本語対応」を謳っていても、実際は機械翻訳を通したメールサポートしか受けられない業者も少なくないので、登録前にはしっかりチェックしておきたいところ。
easyMarketsは海外FX業者でありながら日本語のサポートデスクがあり、日本人スタッフは2名在籍しているとのこと。平日の16:00~24:00であればチャットや電話を通じて日本語で問い合わせができます。トラブルや疑問に対して真摯に回答してくれるので、安心して利用できるでしょう。
また、Webサイトや取引画面の大半は日本語表記となっているおり、英語が全くわからない方でも安心して使えます。
easyMarketsのデメリット
easyMakretsを使う前に知っておきたいデメリットを簡潔にまとめると次のとおりです。(各項目クリックで詳しく読めます)
分別管理のみで信託保全はなし
FX業者の安全性をはかるうえで絶対に見逃してはいけないのが、資金の保全方法。顧客から預かったお金を信託銀行へ預け、万が一業者が倒産しても100%返金される「信託保全」があるか否かで、その業者に対する評価は大きく変わってきます。
easyMakretsでは残念ながら信託保全を設けておらず、分別管理のみとなっています。
運転資金とトレーダーの証拠金は別々に切り離されて管理されているものの、万が一easyMakretsが経営難に陥ったときに顧客の資金が流用されるリスクはゼロとは言い切れません。
基本的に、信託保全を設けていない業者へ多額の証拠金を預けることはおすすめしません。最悪失っても支障のない額を入金しましょう。
DD方式(OTC方式)を採用
多くの海外FX業者では、NDD(ノンディーリングデスク)という取引方式を採用しているなか、easyMakretsではDD(ディーリングデスク)方式をとっています。
OTC方式 (DD方式)とは、FX業者が顧客の注文を一旦呑んで処理する注文方式です。顧客と業者の利益相反が問題視されており、不正なレート操作や約定拒否を行いわざと顧客を負けさせて、利益を上げている業者も珍しくありません。スプレッドが著しく狭くなりやすいというメリットがある一方で、取引の透明性は決して高いとはいえないため、透明性を追求する方ならeasyMakretsは避けたほうが良いかもしれません。
DD方式の対となるのがNDD(ノン・ディーリング・デスク)方式。NDD方式とは、ディーリングデスク(ディーラー)を通さない取引方式のことで、トレーダーの注文は業者のサーバー内で自動的に処理されます。ディーラーの裁量が介在しないため、トレーダーにとって不利なレートで約定したり、業者によるストップ刈りが行われる心配が少なく、透明性と公平性が高い取引方式といえるでしょう。
easyMakretsはOTC方式を採用することで、他の取引所にはないユニークな機能を実現しており、トレーダーにとって有利なサービスを提供していることは間違いありません。しかしながら、業者と顧客の利益相反や、取引の透明性が損なわれるという懸念から、プロトレーダーには敬遠されがちです。
透明性の高い環境で取引したい方は、NDD方式のなかでも特にクリーンなECN口座を採用している、AXIORYのナノスプレッド口座がおすすめです。
海外FXにしてはレバレッジが低め
easyMarketsのレバレッジは、ウェブ版とアプリでは最大200倍、MT4では最大400倍です。
海外FX業者といえば、最大500倍や1,000倍を超えるところも珍しくないため、easyMarketsのレバレッジはやや控えめといえるでしょう。
とはいえ、国内のFX業者はどこも25倍で肩を並べていますから、それとは比にならないほどハイレバ。
スプレッドがやや広い
easyMarketsは他の海外FXに比べスプレッドが広め。
VIP口座(最低入金額$10,000)やプレミアム口座(最低入金額$2,000)は、幾分かマシではあるものの、スタンダード口座のスプレッドはかなり広め。同じ固定スプレッドを提供しているiFOREXと比べてしまうと割高感が否めません。
スキャルピングをするなら、スプレッドが狭いVIPかプレミアム口座を選ぶようにしましょう。
業者名 口座タイプ | EURUSD | USDJPY | GBPUSD |
---|---|---|---|
easyMarkets VIP口座 | 平均1.2pips | 平均1.5pips | 平均1.7pips |
easyMarkets プレミアム口座 | 平均1.5pips | 平均2.2pips | 平均1.9pips |
easyMarkets スタンダード口座 | 平均2.0pips | 平均2.4pips | 平均2.4pips |
XMTrading Zero口座 | 平均1.1pips | 平均1.1pips | 平均1.3pips |
iFOREX | 平均0.7pips | 平均0.8pips | 平均1.1pips |
Tradeview Forex ILC口座 | 平均0.6pips | 平均0.6pips | 平均1.0pips |
FXGT | 平均1.6pips | 平均1.6pips | 平均2.2pips |
Titan FX スタンダード口座 | 平均1.2pips | 平均1.3pips | 平均1.6pips |
Titan FX ブレード口座 | 平均0.9pips | 平均1.0pips | 平均1.3pips |
GEMFOREX オールインワン口座 | 平均1.4pips | 平均1.4pips | 平均2.2pips |
GEMFOREX ロースプレッド口座 | 平均0.3pips | 平均0.3pips | 平均1.3pips |
Exness スタンダード口座 | 平均1.0pips | 平均1.1pips | 平均1.5pips |
Exness プロ口座 | 平均0.6pips | 平均0.7pips | 平均0.9pips |
BigBoss スタンダード口座 | 平均1.9pips | 平均1.6pips | 平均2.5pips |
BigBoss プロスプレッド口座 | 平均1.5pips | 平均1.4pips | 平均2.5pips |
複数口座を作れない
easyMarketsでは、一人につきウェブ/アプリ口座を1つ+MT4口座を1つまで持つことができます。
海外FXでは、同じアカウントで複数の取引口座を持てる業者が多いのですが、残念ながらeasyMarketsでは複数口座を持てません。
easyMarketsの独自機能
easyMarketsにはユニークな機能がいくつか存在します。他の業者にはないこれらの機能をうまく活用して、有利にトレードを進めましょう。
この記事では、主に以下の4つについて簡単に紹介します。
dealCancellation (損失の取り消し)
おそらく最も注目を集めているのが「dealCancellation」、すなわち「損失の取り消し」機能です。
これは、ポジション量に応じた一定の手数料を支払うことで、注文から一定時間内であれば含み損のポジションをキャンセルできるというもの。つまり、含み損がいくら出ていても、キャンセル可能な時間内であれば一定の手数料を支払うだけで含み損を解消できるため、大損したときに効力を発揮します。
ちなみに、含み益が出ている場合はキャンセルできず、含み益から手数料分を差し引いて決済するかたちとなります。
取り消し可能な時間は1時間(60分)・3時間(180分)・6時間(360分)の3択から選ぶことができ、時間が長くなればなるほど手数料も高くなります。
キャンセル手数料は取引する銘柄やレートによって随時変動します。2021年3月30日現在、USDJPY(ドル円)1万通貨の手数料を確認してみると次のとおり。
時間 | キャンセル手数料 | 値幅換算 |
---|---|---|
1時間 | 459円 | 4.59pips |
3時間 | 1,168円 | 11.68pips |
6時間 | 1,886円 | 18.86pips |
例えば、ドル円1万通貨に3時間のdealCancellationを付けた場合、注文から3時間以内に11.68pips以上の損失が出ればキャンセル手数料の元が取れる計算になります。仮に50pipsの含み損となった場合、 約39pipsはeasyMarkets側が肩代わりしてくれたことになります。

逆に、11.68pips以上の含み益が出ないと手数料負けしてしまうため、レンジ相場で使うとむしろ損してしまいます。経済指標などの突発的な値動きに対するヘッジとして使うと良いでしょう。
Freeze Rate (レートの一時停止)

Freeze Rate (フリーズレート)も画期的な機能の一つ。
その名前のとおり、レートを一時的に止めることができるというもので、取引画面にある【フリーズレート】ボタンを押すと数秒間レートが止まります。こちらは手数料は一切かからず、いつでも何回でも利用可能。
レートが止まっているときに【売り】【買い】ボタンを押せば、その価格で確実に発注できるため、スキャルピングで大いに活用できます。
easyTrade (制限時間付きのシンプルトレード)

easyTrade(イージートレード)は、easyMarkets独自のトレード方法で、FXとバイナリーオプションをかけ合わせたようなシステムとなっています。
一定時間(1時間・3時間・6時間のいずれか)のレートが、注文時点より上がるか下がるかを予想して、一定の掛け金でエントリーします。もし予想通りの方向に伸びた場合は無制限で利益が支払われ、逆に動いた場合は掛け金だけが失われます。
ただし、勝っても負けても掛け金は引かれてしまうため、予想どおりレートが伸びた場合も、掛け金を上回る利益を出さないと損してしまいます。
下の画像はUSDJPYでエントリーする例です。
現在レートが110.250、満期を1時間として「上がる」と予想して、10,000円をかける場合、1時間後のレートが110.292以上であれば10,000円の掛け金を差し引いても利益が乗りますが、110.250〜110.292だった場合は損してしまいます。また、1時間後のレートが110.250を下回った場合は、掛けた10,000円は全て失われます。
バニラオプション
バニラオプションは、いわゆるコールとプットのオプション取引で、損失は限定しつつ利益を無制限に狙えるトレード方法です。
「有効期限」にオプションの期限(満期日)を、「ストライク」では権利行使価格を設定します。
仮にコール(上がる)でエントリーした場合、期限に達した時点で、「ストライク」価格に「プレミアム」価格を上乗せした価格よりも高ければ、利益を受け取ることができます。逆に、ストライク+プレミアムよりも低ければ、プレミアム価格を限度として損失となります。
プット(下がる)でエントリーした場合、期限時点で「ストライク」価格から「プレミアム」価格を引いた価格よりも低ければ、利益を受け取ることができます。逆に、ストライク−プレミアムよりも低ければ、プレミアム価格を限度として損失となります。
プレミアムは、有効期限やストライク(権利行使価格)によって大きく変わります。期限を長くすればプレミアムは高くなり、ストライクを現在価格よりも離すとコール・プットのプレミアム差が開きます。
相場のボラティリティが高くなることが予想される際、バニラオプションは非常に有利なトレード方法となるでしょう。
easyMarketsの口座タイプ
スタンダード口座 | プレミアム口座 | VIP口座 | |
---|---|---|---|
取引方式 | DD方式 | DD方式 | DD方式 |
口座の基本通貨 | ※1:詳細は下記 | ※1:詳細は下記 | ※1:詳細は下記 |
レバレッジ | Web/App: 最大200倍 MT4: 最大400倍 | Web/App: 最大200倍 MT4: 最大400倍 | Web/App: 最大200倍 MT4: 最大400倍 |
ロスカット水準 | 30% | 30% | 30% |
最小ロット | Web/App: 70 USD MT4: 1,000通貨 | Web/App: 70 USD MT4: 1,000通貨 | Web/App: 70 USD MT4: 1,000通貨 |
スプレッド | やや広い (1.9pips〜) | 一般的 (1.4pips〜) | 狭い (0.9pips〜) |
取引手数料 | – | – | – |
取引ツール | Web/App MetaTrader 4 | Web/App MetaTrader 4 | Web/App MetaTrader 4 |
最低入金額 | $25 (2,500円) | $2,000(20万円) | $10,000(100万円) |
ボーナス | 口座開設ボーナス 入金ボーナス | 入金ボーナス | 入金ボーナス |
easyMarketsの取り扱い銘柄
easyMarketsの取り扱い銘柄をすべてまとめました。
- メジャー通貨ペア (7種類)
-
AUDUSD, EURUSD, GBPUSD, NZDUSD, USDCAD, USDCHF, USDJPY
- クロス円ペア (8種類)
-
AUDJPY, CADJPY, CHFJPY, CNHJPY, EURJPY, GBPJPY, NZDJPY, ZARJPY
- マイナーペア (48種類)
-
AUDCAD, AUDCNH, AUDNZD, AUDSGD, AUDZAR, CADCHF, CADSGD, CHFAUD, CHFNOK, CHFSEK, EURAUD, EURCAD, EURCHF, EURCNH, EURCZK, EURGBP, EURILS, EURMXN, EURNOK, EURNZD, EURPLN, EURSEK, EURSGD, EURZAR, GBPAUD, GBPCAD, GBPCHF, GBPILS, GBPNOK, GBPNZD, GBPPLN, GBPSEK, GBPSGD, GBPZAR, NZDCAD, NZDCHF, NZDZAR, USDCNH, USDCZK, USDDKK, USDHKD, USDILS, USDMXN, USDNOK, USDPLN, USDSEK, USDSGD, USDZAR
easyMarketsのスプレッド・スワップ
easyMarketsのスプレッドは、口座タイプによって異なり、またウェブ/アプリ版とMT4でも異なります。
銘柄 | ウェブ/アプリ | MT4 |
---|---|---|
EURUSD | 1.2pips | 0.9pips |
USDJPY | 1.5pips | 1.0pips |
GBPUSD | 1.7pips | 1.3pips |
GBPJPY | 4.0pips | 2.5pips |
NIKKEI225 | 12 | 10 |
WTIUSD | 0.04 | 0.03 |
XAUUSD | 0.40 | 0.35 |
続いて、スワップポイントもみてみましょう。
銘柄 | 買いスワップ | 売りスワップ |
---|---|---|
EURUSD | -0.00826% | -0.00114% |
USDJPY | -0.00199% | -0.00741% |
GBPUSD | -0.00665% | -0.00275% |
USDCAD | -0.00209% | -0.00722% |
USDCHF | -0.00019% | -0.00912% |
AUDUSD | -0.00750% | -0.00570% |
NZDUSD | -0.00636% | -0.00304% |
EURJPY | -0.00551% | -0.00380% |
GBPJPY | -0.00389% | -0.00541% |
AUDJPY | -0.00475% | -0.00456% |
XAUUSD | -0.00850% | -0.00116% |
BTCUSD | -0.04560% | -0.01947% |
easyMarketsの入金方法
easyMarketsが用意している入金方法は以下のとおり。
入金方法 | 手数料 | 反映時間 |
---|---|---|
クレジットカード デビットカード | 無料 | 即時 |
bitwallet | 無料 | 1営業日 |
PerfectMoney | 無料 | 1営業日 |
NETELLER | 無料 | 1営業日 |
海外銀行送金 | 無料 | 数日 |
最も手軽な入金方法は、クレジットカードやデビットカードでしょう。日本居住者は、VISA・Mastercardのいずれかで入金できます。(JCBはヨーロッパのみ、AMEXはAPEC除くすべての国で利用可能)
海外FXではおなじみのbitwalletやPerfectMoneyなどのEウォレットサービスにも対応。
複数の海外FX業者をお使いの方は、bitwalletに入出金を一本化させることをおすすめします。スムーズかつ手数料をおさえて入出金できる便利なEウォレットです。
easyMarketsの出金方法
出金方法は以下のとおり。
出金方法 | 手数料 | 反映時間 | 利益分出金 |
---|---|---|---|
クレジットカード デビットカード | 無料 | 数日〜2ヶ月 | |
bitwallet | 無料 | 1営業日 | |
PerfectMoney | 無料 | 1営業日 | |
NETELLER | 無料 | 1営業日 | |
海外銀行送金 | 無料※1 | 数日 |
easyMarkets側での出金処理は通常1営業日以内に行われますが、カードへ返金した場合は実際に利用明細へ反映されるまでに数日から最長2ヶ月かかります。カードによってまちまちではありますが、クレジットカードよりもデビットカードのほうが早く返金されます。
過去にカードで入金していた場合、まずはその入金分をカードへ返金する必要があります。また、入金時に使用したカード以外への返金はできません。
例えば、過去にカードで5万円+bitwalletで3万円=計8万円を入金していたとしましょう。その後、トレードで12万円を稼いで口座残高20万円に増えたとき、その全額を出金する場合は、優先順位にのっとり次のように手続きをすすめていきます。
- カードへ5万円を返金
- bitwalletで15万円(入金分3万円+利益12万円)を出金
easyMarketsの口座開設〜取引開始までの流れ
easyMarketsの口座開設と取引開始までの具体的な流れは、次のとおり。
- easyMarketsの口座開設ページにて新規登録を行う
- プロフィールの入力を行う
- 身分証明書のアップロード
- 住所確認書のアップロード
- 電話での本人確認を行う 電話での確認を済ませると3,500円ボーナスが貰えます!
- 口座へ入金する
- ウェブ・アプリ・MT4のいずれかで取引を始める
easyMarketsを使うべき人とは
この記事ではeasyMarketsのレビューやメリット・デメリットを詳しくチェックしてきました。最後に、easyMarketsを使うべき人とeasyMarketsを使わないほうが良い人の特徴をまとめます。
easyMarketsは、数々の独自機能が盛り込まれており、既存のFXとは全く異なる新しいトレードスタイルを提案してくれます。「損失の取り消し」や「レートの一時停止」などは、スキャルピングの際とても重宝することでしょう。
FXとバイナリーをかけ合わせたような「easyTrade」や、コール・プットのオプション取引ができる「バニラオプション」など、様々な戦術でトレードできるのはeasyMarketsならではの魅力です。
また、取り扱い銘柄はFXにとどまらず、貴金属やコモディティ、株式、仮想通貨まで、様々な商品をトレードできます。
- 独自機能を活用して有利にトレードしたい人
- FXのみならず様々な商品をトレードしたい人
- 固定スプレッドでスキャルピングしたい人
- バイナリー感覚の「easyTrade」でシンプルに取引したい人
- 「バニラオプション」でオプション取引がしたい人
- 英語力に自信がないため、手厚い日本語サポートを受けたい人
- 法人口座を持ちたい人
逆に、easyMarketsを使わないほうが良い人の特徴をまとめると次のとおり。
- 信託保全のある環境下で多額のハイレバトレードをしたい人
- 極度なハイレバレッジでギャンブルトレードを楽しみたい人(Web/App版は最大200倍、MT4は最大400倍)
- スプレッドの狭さ・コストの安さを追求する人
- 複数口座を持ちたい人(Web/App版:1口座+MT4:1口座まで)
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