ヤフー株式会社の子会社ワイジェイFX株式会社は、2021年5月にGMOフィナンシャルホールディングス株式会社の子会社となり、旧YJFXから外貨ex byGMOへとサービス名も変わりました。
外貨ex byGMOは、分析ツールや学べるコンテンツの充実したFXサービスです。
そこでこの記事では、外貨ex byGMO(旧YJFX)の特徴やメリット・デメリット、口座開設の方法についても詳しくご紹介します。FXの学習を進めながらトレードを行いたい方やMT4などの分析ツールを活用したい方などは、参考にしてみてください。
公式サイト:FXなら外貨ex byGMO
外貨ex byGMO(旧YJFX)とは?
外貨ex byGMO(旧YJFX)は、2021年5月よりGMOグループのサービスとなりました。同サービスでは、個人投資家向けのFXとバイナリーオプション、投資信託を提供しています。
外貨ex byGMO(旧YJFX)でFXを始めたい場合は、「外貨FX」を選択することでFXトレードを行えます。
「外貨FX」で取り扱っている通貨ペアは24種類で、南アフリカランド/円などメジャー通貨よりもスワップポイントの高いマイナーな通貨ペアも選択できます。
以下に取り扱い通貨ペアを紹介します。
- USDJPY
- EURJPY
- EURUSD
- AUDJPY
- NZDJPY
- GBPJPY
- CHFJPY
- CADJPY
- GBPUSD
- GBPAUD
- ZARJPY
- TRYJPY
- MXNJPY
- AUDUSD
- NZDUSD
- CNHJPY
- HKDJPY
- EURGBP
- EURAUD
- USDCHF
- EURCHF
- GBPCHF
- AUDCHF
- CADCHF
取引単位は、1,000通貨~200万通貨まで設定できます。南アフリカランドとトルコリラ、メキシコペソ、人民元、香港ドルは、最低取引単位1万通貨です。
スプレッドについては原則固定レートなので、他のFX会社と同じ仕様です。
通貨ペア | スプレッド |
---|---|
米ドル/円 | 9時~翌日3時:0.2銭 3時~9時まで:4.0銭 |
ユーロ/円 | 9時~翌日3時:0.5銭 3時~9時まで:6.0銭 |
豪ドル/円 | 9時~翌日3時:0.7銭 3時~9時まで:6.0銭 |
南アフリカランド/円 | 9時~翌日3時:1.3銭 3時~9時まで:2.1銭 |
たとえば、米ドル/円のスプレッドは、0.002円で推移しています。3時~9時の早朝および午前中は、スプレッド0.04円へ変わります。早朝のスプレッドコスト増加という点も、他のFX会社と大きな違いはありません。
外貨ex byGMO(旧YJFX)の特徴
外貨ex byGMO(旧YJFX)は、スマホアプリ版の取引ツールやMT4対応、レバレッジの選択方法などに特徴があります。
続いては、外貨ex byGMO(旧YJFX)の主な特徴について確認していきましょう。
スマホアプリの外貨exアプリをリリース

外貨ex byGMO(旧YJFX)では、外貨exアプリというスマホアプリをリリースしました。
外貨exアプリは、AndroidOSとiOSに対応したトレードおよび分析機能を搭載したアプリケーションです。
トレード画面は、初心者にも分かりやすい直感的な操作性を実現したシンプルな構成です。買いと売りのレートは大きなボタン配置で見やすく、ワンタッチで発注することも可能です。
チャート画面は、1本足や5分足を表示したりテクニカル指標を加えたりできます。さらにホーム画面では、FXに関連したニュースを確認できるようになっています。
そして、デモトレード用の外貨exアプリを別途インストールすると、スマホでデモトレードを行うことが可能です。
MetaTrader 4でチャート分析できる

外貨ex byGMO(旧YJFX)ではMT4(MetaTrader4)に対応していて、チャート分析機能のみを利用することができます。(取引はできません。)
MT4(MetaTrader4)は、ロシアのMetaQuotes Software社開発のトレードツールで、海外ではとてもポピュラーなツールですが、日本のFX業者では採用例が少ないです。
チャート分析のための機能が充実しているため、一般的な分析ツールと比較して、よりきめ細やかな分析を行えるのが特長です。具体的には次のような機能が使えます。
- 気配値の表示
- チャート表示(同時に4種類)
- 出来高の表示
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- エンベロープ
- 任意のラインを描画可能
複数のテクニカル指標を組み合わせたり、水平線やトレンドラインを使って自由自在に描画することが可能で、高度なチャート分析ができます。
MT4(MetaTrader4)を利用するには、外貨ex byGMOへログイン後、MT4(MetaTrader4)のインストール作業を行います。なお、利用料金は無料です。
レバレッジは最大25倍
レバレッジは、1倍と10倍、25倍から選択可能で、上限25倍です。レバレッジの上限については、他の国内FX会社と同様の水準です。
レバレッジを活用した場合は、たとえば1万円の自己資金で10倍の10万円、25倍の25万円といった金額の取引も始められます。
実際に必要な自己資金は、以下の計算で求めます。
レバレッジ1倍 | 現在のレート×通貨数量×100% |
レバレッジ10倍 | 現在のレート×通貨数量×10% |
レバレッジ25倍 | 現在のレート×通貨数量×4% |
米ドル/円のレート114円と仮定し、取引数量1万通貨の場合は、レバレッジ1倍で114万円、レバレッジ10倍で11万4,000円、レバレッジ25倍で4万5,600円の証拠金を用意します。
少額資金でトレードを始めたい方や少額資金でさまざまな通貨と取引したい方には、重要なポイントの1つです。
取引手数料などが無料
取引手数料は、無条件で0円です。なお、取引手数料とは、1回の取引にかかる手数料のことです。その他口座開設手数料や口座維持手数料は、取引手数料と同じく無料です。
FX口座の維持や取引に関するコストは、比較的抑えられています。
入金手数料は、クイック入金を選ぶと無料です。振込入金を選択した場合は、振込手数料を負担します。
クイック入金は、外貨ex byGMO(旧YJFX)の提携金融機関で入金を行うことで、即入金を反映できます。一方振込入金は、銀行の窓口やATMからの入金操作を指し、30分~1時間程度で反映してもらえます。
そして、出金手数料は、日本円の出金であれば無料です。外貨を出金する場合は、1回の出金操作で1,500円の手数料がかかります。
外貨ex byGMO(旧YJFX)のメリット
続いては、外貨ex byGMO(旧YJFX)のメリットについて紹介していきます。
FX関連コンテンツおよびマーケット情報が充実

外貨ex byGMO(旧YJFX)は、FXに関するコンテンツやマーケット情報が充実しています。また、FXをこれから学びたい方、より深い内容を知りたい方に役立つ学習系コンテンツが、サイト内に用意されています。
マーケット情報については、以下の項目で確認できます。
プレミアムレポート | 各通貨ペアの売買比率やショート・ロングの割合などといった情報など、他トレーダーの注文状況を確認可能・証券アナリストによるマーケット分析レポート |
FXi24ニュース | 最新のマーケット情報やレポートを随時配信される |
GI24携帯メール | 登録メールアドレス宛てに要人の発言、速報、国内外のイベント情報を配信 |
スペシャルトレンドレポート | 外貨ex byGMO(旧YJFX)のセミナー講師によるマーケットレポート、不定期で更新 |
FXフォーカス | ストックボイス東京マーケットワイド内「FXフォーカス」で配信されているマーケット概況(動画) |
なっとく!FXブログ | FXエバンジェリスト遠藤氏によるマーケットレポート、トレード手法に関する記事 |
動画コンテンツをはじめ、さまざまなコンテンツでマーケットの分析や最新情報を取得できるのが嬉しいポイントです。
さらに外貨ex byGMO(旧YJFX)サイト内では、「はじめてのFX」という初心者向けの解説記事をはじめ、相場や通貨の特徴など一歩踏み込んだ深い内容の「外貨ex 虎の巻」を提供しています。
FX初心者に役立つコンテンツがありますし、トレードに重要なマーケットレポートや経済指標まで手軽に確認できるのも利用メリットの1つです。
分析と取引ツールを用いたトレードが可能
外貨ex byGMO(旧YJFX)では、MT4などの分析ツールや取引ツールを用いながらトレードを進められます。
分析ツールは、ExチャートとMT4の2種類に分かれています。MT4は、前半でご紹介した通り、豊富なテクニカル指標をチャートへ表示したりトレンドラインを描画したりなど、テクニカル分析に特化したツールです。また、出来高や気配値などが、リアルタイムで表示されています。
Exチャートは、高機能取引ツールCymo NEXTで利用できます。Cymo NEXT内では、トレンド系指標やオシレータ系指標を含め36種類の指標をチャートへ表示できます。
取引ツールは、外貨ex byGMO(旧YJFX)のサイト上で取引可能なツールとインストール型のCymo NEXTやDesktop Cymo、スマホアプリの外貨exアプリから選択することが可能です。
Cymo NEXTは、プロトレーダー向きの仕様で、スキャルピングの際に役立つワンタッチ注文、利食いや損切りの自動設定、クリックで指値注文可能な機能など、スピーディかつ半自動トレードを実現できます。
Desktop Cymoは、ガジェット型の取引ツールで、通貨ペアのレートと発注ボタンを1つの画面にまとめたものです。ノートパソコンやタブレットなど液晶サイズに制約のある場合は、役立ちます。
1,000通貨単位からトレード可能
外貨ex byGMO(旧YJFX)では、1,000通貨単位からFXトレードを始められるのもメリットの1つです。
米ドルやユーロ、ポンド、ニュージーランドドル、スイスフラン、カナダドルなどに関心を持っている方は、1万円未満の自己資金でFXトレードを始めることが可能です。たとえば、米ドル/円をレバレッジ25倍でトレードする場合は、5,000円前後の必要証拠金で済みます。
FX会社によっては、全通貨1万通貨単位での取引という場合もあるため、初心者や少額取引を望む方にとって始めにくい側面もあります。対して外貨ex byGMO(旧YJFX)は、1万円や5万円、5,000円といった少額資金でトレードできるようになっています。
なお、南アフリカランドとトルコリラ、メキシコペソ、人民元、香港ドルの最低取引単位は、1万通貨単位です。前述の通貨で少額取引を行うのは難しいため、余裕をもって自己資金10万円程度は準備してみるのも大切です。
外貨ex byGMO(旧YJFX)のデメリット
続いては、外貨ex byGMO(旧YJFX)のデメリットについて紹介します。
MT4でトレードはできない
高機能ツールのMT4でトレードや自動売買できない点は、MT4をメインにしたい方にとって使いにくいと感じる可能性があります。
MT4は、本来テクニカル分析だけでなくトレード機能や自動売買の設定も行えるようになっています。しかし、外貨ex byGMO(旧YJFX)でMT4をインストールした場合は、分析機能のみ利用可能な状態です。
ただし、Cymo NEXTやDesktop Cymo、スマホアプリの外貨exアプリでトレードを行うことは可能です。自動売買を求めている方以外は、外貨ex byGMO(旧YJFX)でも問題なくトレードを行えます。
特段スワップポイントが高いというわけではない
スワップポイントは、特に高いというわけではありません。
外貨ex byGMO(旧YJFX)に関する評判などの中には、スワップポイントの高さについて評価しているケースも散見されます。しかし、他社のスワップポイントが、外貨ex byGMO(旧YJFX)より高い場合もあります。
たとえば、米ドル/円のスワップポイントは、以下の通りです。
外貨ex byGMO | DMM FX | SBI FXトレード | |
---|---|---|---|
11月1日 | 買い:8 売り:-23 | 買い:16 売り:-22 | 買い:0 売り:0 |
11月2日 | 買い:0 売り:0 | 買い:8 売り:-11 | 買い:10 売り:-14 |
11月3日 | 買い:21 売り:-66 | 買い:0 売り:0 | 買い:0 売り:0 |
11月4日 | 買い:7 売り:-22 | 買い:24 売り:-33 | 買い:27 売り:-39 |
11月5日 | 買い:7 売り:-22 | 買い:8 売り:-11 | 買い:9 売り:-13 |
米ドル/円の場合は、買いポジションでスワップポイントを受け取り、売りポジションでスワップポイントを支払う仕組みです。日によっては、外貨ex byGMO(旧YJFX)の売りポジションで支払うコストの方が高い場合もあります。
スワップポイントを最重要視している方は、各FX会社のスワップポイントに関する概要やスケジュールを確認してみるのも大切です。
デモ口座は1ヶ月間のみ
外貨ex byGMO(旧YJFX)のデモ口座は、口座開設から30日間限定です。2か月や3ヶ月程度デモトレードを行いたい方には、デメリットの1つです。
FX会社で提供しているデモ口座は、口座開設から3ヶ月まで利用可能なケースもあります。そのため、外貨ex byGMO(旧YJFX)のデモ口座は、他社のデモ口座よりも短期間です。
デモトレードからFXを始める時は、デモ口座の利用期間を確認しておく必要があります。なお、デモトレードは、本取引口座とは別にデモ口座の開設手続きを行います。
外貨ex byGMO(旧YJFX)の口座開設方法
外貨ex byGMO(旧YJFX)でトレードを始めるには、他のFX会社と同じく本取引の新規口座開設手続きを行う必要があります。
以下に口座開設の流れを紹介します。
- 外貨ex byGMO(旧YJFX)へアクセス
- 新規口座開設ボタンをクリック
- 口座開設フォームで必要事項を入力
- 本人確認書類とマイナンバー書類の提出
- 審査
- 審査結果の通知
- 口座開設完了
口座開設フォームでは、氏名や住所、電話番号、メールアドレス、出金先の口座情報な度を入力します。その後は、本人確認書類の提出を行います。
本人確認書類は、画像のアップロードもしくは写しを郵送いずれかの方法で提出します。マイナンバー記載書類については、マイナンバー専用ウェブアップロード画面へアップロードする必要があります。
外貨ex byGMO(旧YJFX)で認められている本人確認書類は、以下の通りです。
- 運転免許証
- マイナンバーカード(表面)
- 住民基本台帳カード
- 各種健康保険証/共済組合員証
- 在留カード(日本国籍以外の方)
- 特別永住者証明書(日本国籍以外の方)
本人確認書類とマイナンバー記載書類の提出後は、審査へ入ります。審査期間は、本人確認書類の提出方法によって変わります。すぐに画像アップロードを選択した場合は、最短で即日に口座開設およびトレードを始めることが可能です。
外貨ex byGMO(旧YJFX)のキャンペーン
外貨ex byGMO(旧YJFX)は、不定期でキャンペーンを実施しています。キャンペーンも重視している方は、口座開設前に実施状況を確認してみるのも大切です。
2021年11月5日時点のキャンペーンは、以下の通りです。
超感謝祭!人気の通貨ペア取引で、もっともらえちゃう!キャンペーン
- 対象の通貨ペアで取引を行うと1万通貨あたり最大6円相当のPayPayボーナスもしくは現金を獲得可能
- 2021年11月26日まで
- 外貨ex口座とYahoo! JAPAN IDの連携が必要
- キャンペーン終了後は、1万通貨あたり最大3円相当のPayPayボーナスもしくは現金を獲得可能
「外貨ex byGMO」社名変更記念 新規口座開設&お取引で最大39,000円キャッシュバックキャンペーン
- 新規口座開設後に対象期間内の取引額に応じたキャッシュバック特典を受けられる
- 最大39,000円のキャッシュバック・2021年12月21日まで
「超感謝祭!人気の通貨ペア取引で、もっともらえちゃう!キャンペーン」は、通常の特典に加えて報酬の上乗せを行っているのが特徴です。
通常の特典とは、外貨ex口座とYahoo! JAPAN IDの連携後の取引で得られる現金もしくはPayPayボーナスのことです。現金とPayPayボーナスは、あらかじめ選択できます。
同特典にランクが定められていて、シルバーランクとゴールドランクに分かれています。新規取引額10万通貨以上でシルバーランク、新規取引額100通貨以上でゴールドランクへ上がります。
キャッスバック特典に関しては、新規取引額3,000万通貨以上で39,000円のキャッシュバックを受けられます。キャンペーン期間内に取引を繰り返す場合は、メリットの多い特典です。
まとめ
外貨ex byGMO(旧YJFX)は、FX初心者にも嬉しい基礎コンテンツをはじめ、マーケットレポートや独自の分析記事、動画解説などコンテンツの充実したFXサービスです。
また、米ドル/円などは1,000通貨単位から取引を始められるため、1万円未満の自己資金でトレードを行うことが可能です。
まずは少額取引から始めたい方やマーケット情報だけでなく初心者向けの学習系コンテンツも欲しい方などは、今回の記事を参考に比較検討を進めてみてはいかがでしょうか。
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