国内FX会社のLINE FXは、2020年にサービスを開始したFXサービスです。スプレッドコストの低さや少額取引可能な点など、FX初心者にとって扱いやすい特長もあります。
ここでは、LINE FXの気になる評判やキャンペーン、メリット・デメリットについて詳しくご紹介します。LINE FXの特徴やメリット・デメリットを確認した上で判断したい方や初心者向けのFXサービスを探している方などは、参考にしてみてください。
公式サイト:LINE FX
LINE FXとは
LINE FXとは、LINE証券株式会社が提供するサービスとして2020年3月からスタートしました。LINE証券株式会社は、LINE Financial株式会社と野村ホールディングス株式会社の2社が持ち株会社であり、2018年6月より合弁会社として設立されました。
LINE FXのサービスは2020年3月から11月の8ヶ月間で口座開設数が10万口座を突破しました。また、LINE証券についても、2021年11月時点で100万口座を突破し、サービス開始から2年2ヶ月経ちましたがネット証券業界では最短の記録となっています。
LINE FXの取扱い通貨ペアは23種類あり、国内FX会社の中では平均的です。しかし、人気の取引通貨ペアである米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドル、ポンド/米ドルのほか、スワップポイントが高い高金利通貨ペアである南アフリカランド/円、メキシコペソ/円、トルコリラ/円なども取引することができるため取引通貨ペアに不自由することはないといえます。
LINE FXのサポートとして、LINEでのAIチャットを原則24時間受付けており、そこでは解決できない内容については、お問合わせフォームにて対応しています。
LINE FXの評判
LINE FXの評判をTwitterから引用してご紹介します。
LINE FXの良い評判
LINE FXのキャンペーンがおすすめという声やスワップが良いという声があります。
LINE FXの悪い評判
LINE FXは使いづらいという声がありました。エントリーしやすさという点を重視している方には、厳しい意見もあります。
LINE FXの評判を参考にする時は、各ユーザーが何を重視しているのか、どのような点を厳しく見ているのか客観的に判断した上で確認してみるのが大切です。
LINE FXのメリット
LINE FXのメリットは、4つ挙げることができます。
その4つとは、1,000通貨からの少額取引が可能、業界最狭水準のスプレッド、手数料が無料、LINEの通知サービスです。
それでは、LINE FXのメリットを1つずつ確認していきましょう。
1,000通貨からの少額取引が可能

LINE FXでは1,000通貨からの少額取引が可能です。FXが初めての人やリスクを抑えたい人にもメリットがあります。
1,000通貨単位での取引の場合の最低必要証拠金を2021年10月5日時点の為替レートで計算すると次のとおりです。
通貨ペア | 最低必要証拠金 |
---|---|
米ドル/円 | 約4,400円 |
ユーロ/円 | 約5,200円 |
南アフリカランド/円 | 約300円 |
トルコリラ/円 | 約500円 |
このように少ない金額で取引ができるようになっています。
業界最狭水準のスプレッド
スプレッドとは、通貨の売値と買値に生じる価格差のことを言い、LINE FXでは業界最狭水準とうたっています。
通貨ペア | スプレッド |
---|---|
米ドル/円 | 0.2銭 |
ユーロ/円 | 0.5銭 |
英ポンド/円 | 1.0銭 |
豪ドル/円 | 0.7銭 |
原則固定ですが時間帯によっては例外もあります。過去の「米ドル円」のキャンペーンにおいてスプレッドが0.0銭で取引ができるときがありました。
スプレッドはFXをする上でのコストです。狭ければ狭いほどそのコストが低くなるため、このスプレッドの狭さはFX会社を選ぶ上でのポイントになります。
手数料が無料

LINE FXでは、口座開設手数料、取引手数料、入金手数料、出金手数料、ロスカット手数料と、5つの手数料が無料です。
入金や出金の際の手数料はかかりませんが、銀行振込する際に入金元銀行の振込手数料はかかってしまうため、注意が必要です。
LINEの通知サービス
LINE FXでは、重要な経済指標の発表や価格の急変動、指定レートの通知などをLINE FXアプリのメニュー画面で配信設定を行うことができます。
またテクニカル指標で分析した売買の転換点や例えば、移動平均線を使ったゴールデンクロスが出た場合に、買いシグナル、デッドクロスが出た場合に、売りシグナルといった売買シグナルが発生したところで通知を受取ることができます。
売買シグナルは、売買タイミングが分かりづらく難しい場合やチャートを常に見ていることができない人でテクニカル指標を把握したい場合、エントリーや決済ポイントを見つけるために使います。
シグナル通知は、勝率やテクニカル指標の設定によって通知対象が変わります。自身にあった設定に変更して活用すると良いです。
LINE FXのデメリット
LINE FXのデメリットとして3つ挙げることができます。
その3つとは、デモ口座がない、スキャルピングが公認されていない、LINEサービス間の非連携です。
デモ口座がない
LINE FXは、現時点でデモ口座がありません。多くのFX会社では、デモ口座の開設ができ、自身の資金を使わずに本番さながらの取引体験や、取引ツールの操作の練習やFXのトレード手法の練習をしたりすることができます。
しかし、LINE FXではデモ口座がないため、FXの練習をする場合、他のFX会社のデモ口座サービスを活用するしかありません。
スキャルピングが公認されていない
LINE FXでは、業界最狭水準のスプレッドではありますが、スキャルピングについて非公認とは述べていませんが、公認されてはいません。
LINE FXのヘルプ画面で、「スキャルピングは可能ですか?」の質問に対して、短時間での頻繁な取引によってシステムなどに著しい影響を与える場合、約款の定めに基づいて利用制限や口座閉鎖を行う場合があることの記載があります。
そのため、スキャルピングについて非公認ではありませんが、公認されているわけではないため注意が必要です。
LINEサービス間の非連携
LINEサービスには、LINE FXだけではなくLINE PayやLINE証券などがあります。しかしLINEサービス間で連携されているわけではなく、LINE FXの取引口座に入金や出金を行う際に、LINE Payからの対応ができず各銀行のインターネットバンキングなどで入出金を行うことになります。
現時点ではLINEサービス間が非連携の状態ですが、今後改善される可能性はあるかもしれません。
LINE FXのキャンペーン
LINE FXでは、新規口座開設キャンペーンを行っており、キャンペーンは2つあります。
口座開設+取引で最大5,000円プレゼント
キャンペーン期間中に口座開設し、その翌月末までが取引対象期間となります。取引対象期間中に新規1回以上取引を行うことで最大5,000円のプレゼントがもらえます。
例えば、11月1日に口座申込した場合、12月末までが取引対象期間です。これは11月末日に口座申込しても同様となるため注意が必要です。
取引量 | プレゼント金額 |
---|---|
1,000通貨以上 1万通貨未満 | 1,000円 |
1万通貨以上 | 5,000円 |
1取引に1万通貨以上で5,000円とありますが、取引対象期間中に1万通貨以上の取引であれば回数は問われません。つまり1,000通貨単位で10回取引して、合計1万通貨となった場合でも対象となります。どの通貨ペアでも対象です。
入金時期は、取引対象期間の翌月末頃に付与されます。
2.1周年記念キャンペーン
口座申込対象期間は2021年4月19日から7月31日まででしたが、現在は終了日が未定となっており、1周年記念キャンペーンを受付けています。このキャンペーンは「1.口座開設+1取引」のキャンペーンと併用できるため、最大55,000円のキャッシュバックになります。
口座申込対象期間中に新規の口座開設を行い、口座申込の翌々月末までの間に米ドル/円以外の通貨ペアの取引量に応じてキャッシュバック金額が変わります。
取引量 | キャッシュバック金額 |
---|---|
50万通貨以上100万通貨未満 | 1,000円 |
100万通貨以上500万通貨未満 | 2,000円 |
500万通貨以上1,000万通貨未満 | 10,000円 |
1,000万通貨以上2,500万通貨未満 | 20,000円 |
2,500万通貨以上5,000万通貨未満 | 30,000円 |
5,000万通貨以上 | 50,000円 |
例えば、11月1日に口座申込した場合、2022年1月末までの取引対象期間となります。これは11月末日に口座申込しても同様となるため注意が必要です。
そして口座申込月の3ヶ月後の中旬から下旬頃に取引量に応じたキャッシュバックがされます。
FX初心者の場合、キャンペーンのためにトレードを繰返すことで利益よりも損失が増えることもあるので、トレードプランを立てて現実的なトレードを行うことをお勧めします。
LINE FXを使い始める方法
LINE FXの口座開設は最短3分で申込が可能なことから手順に時間がかからないのが特徴です。ここでは口座開設の手順と入金や出金の手順についてご紹介します。
口座開設の手順
LINE FXで口座開設するには、LINEアカウントを持っている必要があります。LINE FX公式サイトから「無料口座開設はこちら」をクリックし、必要事項を入力します。入力に際してスマホまたはPCのどちらでも対応できますが、郵送対応は行っていません。
本人確認書類の提出画面になったら、次のいずれかが必要です。
- マイナンバーカード
- マイナンバー通知カード+運転免許証
- マイナンバー記載の住民上の写し+運転免許証
マイナンバー通知カードの場合、運転免許証と姓名や住所が一致している必要があります。また上記の3種類以外の本人確認書類は認められていませんので注意が必要です。
入金や出金の手順
口座開設が完了したら、次にFX口座への入金です。
LINE FXのデメリットでお伝えしたようにLINE Payからの入金は対応していません。LINE FX口座の入金方法は銀行振込のみです。そして銀行振込に対応している銀行は、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、住信SBIネット銀行、楽天銀行、PayPay銀行の6つとなります。
また入金元銀行のインターネットバンキングの利用登録をしておく必要があります。
LINE FXの出金方法は、あらかじめ出金口座の設定が必要で、営業日15時までに受付けた出金以来は、翌営業日に銀行口座に着金します。
1回あたりの出金限度額はなく、出金可能額の範囲内で指定することができます。
LINE FX Pro

LINE FXはPC版の高機能取引ツールとしてLINE FX Proの提供が2021年1月16日に開始しました。
LINE FX Proは、「プロ」という表現がありますが、初心者でも使いやすい取引ツールです。画面構成が視覚的にわかりやすく操作性もスムーズに行うことができます。また自分好みのトレード画面を作ることができるためカスタマイズ性もあります。
テクニカル指標は、単純移動平均線などのトレンド系が8種類、RSIなどのオシレーター系が13種類用意されています。アプリと比較すると11種類に対して21種類の違いがあります。これらのテクニカル指標を活用して自分なりのトレードルールを作ると良いです。
チャート足は、11種類あり、よく使われる1分足、5分足、60分足、4時間足、日足、週足なども含まれています。
その他、チャート画面上での発注や1クリック注文もできるようになっています。
取引ツールのダウンロードは必要なくブラウザ版のPC取引ツールとなり、無料で使用が可能です。
まとめ
LINE FXでは、簡単に口座開設を行い、なおかつ手軽にスマホアプリで取引を始められるのが特長です。
FX初心者にとっても手軽さがある反面、デモ口座がないためFXの練習などがやりづらい面があります。しかし、その面を除けば狭いスプレッドや1,000通貨からの少額取引やLINE通知など魅力的なものが多いです。また、最大55,000円のキャンペーンも行っています。
LINE FXのサービスやキャンペーンが気になる方や手軽に始められるサービスを探している方は、今回の記事を参考に比較検討を進めてみてはいかがでしょうか。
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